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病んだ家族、散乱した室内―援助者にとっての不全感と困惑について (シリーズケアをひらく)

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病んだ家族、散乱した室内―援助者にとっての不全感と困惑について (シリーズケアをひらく)の商品レビュー

5.0 何冊か読んだあとに読むことをお勧めします

本来医療関係者や介護士向けに書かれている本。簡単にかみくだいて書かれては
ありますが全く精神疾患に対しての本を読んだことがない人には戸惑う部分もあるかも
しれません。「ええ〜!こんな家族が実際にいるなんて信じられない!」と思うような
方にはちょっとしんどいかも。ただ、家族や友人などの疾患で多少なりとも振り回された
経験があり、どうしたものかと独学でも本を一冊でも読んでいる方には、非常に
読みやすい本です。
時々医療用語らしきものがありましたが、前後の文脈から意味もわかりました。

具体的には、こちらが燃え尽きず消耗せずに彼らと向き合う方法が、著者の
「実践によって裏打ちされた」やり方で説明されています。
医療関係者向けということもあり、一般向けよりも歯に衣着せぬ書き方を
している部分が多く、それにたいして「誤解を恐れずに言えば」的な予防線も
張っていないので 逆に素直に受け取れます。
机上の空論で介護を考えている人にとってはある部分冷たく感じるのかも
しれませんが本当はそんなきれいごとは言っていられないものでしょう。
きれいごとが書いてある本は援助者に対して「ありえないほどの善人であれ」と
言っているようで、渦中の人にとっては何も参考にならないばかりか傷つきます。

しかしこの本は、最も大切なものは援助者の精神的安定であるときちんとわかって
いるので援助者側がややパニックに陥っていたとしても読むことによって落ち着ける
でしょうし、納得しながら読む進むことができるのではないでしょうか。

4.0 援助者が読むと勇気づく本
 老人介護など、不安に満ちた援助者が読むと、無力感から解放される。「心底ではおろおろしていても、壁のようにつったって、冷戦な判断を示し続けてやる」
この言葉、効果あり。★5つ。
全体的に★4つなのは、懇切丁寧な精神疾患の説明には頭がたれるが、エキスパートとアマチュアの間には、深くて暗い川がある。アマチュアには、どうしても理解・判断できないものが残る。これは、著者のせいではない。精神疾患がややこしいのが悪いのだ。
5.0 受け入れやすい確かな知識
専門家によって書かれた専門書であるが、学術的な専門知識とは無縁であってもかまわない人間に向けられている。また、タイトルの「病んだ」という言葉と、筆者の職業(精神神経科医)からイメージされるような、こころの病のみを抱えた家族や個人に対して書かれているわけでもないところに注目したい。いまだ偏見まじりで目を向けられる精神、神経、心理…すなわち「脳」に関するほとんどのケースを、この本は扱っている。精神病理・神経症・痴呆・心理的弊害、障害・老化による病状(老人以外の同様の症状の人物も含む)への介護態勢や単純な接し方 あるいは心構えなど、広い切り口で伝えられる的確なアドバイスは、その病理に悩まされる本人にも、周囲でそのサポートや介護にまわる人顊??たちにとっても、重要なものだ。もし可能ならば、患者と介護者という対峙する位置関係を有する者たちが一緒に読むことができれば、とわたしは思う。その両方をおわなければならない境遇の個人にももちろんお薦めしたい。今までわかりえなかった相対する立場のスタンスや心情の相互理解に、おおいに役立つ事柄が、本書にあふれていると思うからだ。筆者独特の、非常にフランクで親しみの持てる文体。筆者の体験談から語られる、正直な医療現場でのことば。筆者の得ている学問や臨床例から導きだされる、より専門的な事例や書物への入り口となる他所からの引用文。より的確な多様な症状に関する「介護」や「理解」や「容認」を必要とする本人、またその本人の周囲に居る人間にとって、たいへん参考になるはずだ。
専門的な世界へと広がる扉となる内容であり、医療の現場と知識を重要視しながらも、日常、それこそ「医療でない現場」をも大切に扱った、名著であり実用書である。
4.0 謎がすこし解けた!
通常の生活の中で不意に出くわす、不思議な風景の理由が少しわかりました。
不思議な事件が起きる理由も少しわかった気がします。
保健婦さんになればよかったと思いました。
4.0 精神科医を身近に感じることができる一冊
 著者の一連の作品群には共通して、「現代精神科医の赤裸々な感覚」が表現豊かに語られる。この本でも精神異常者に対する温かな視点は古い精神科医学書、古い精神科医では簡単には発見できないものであり、えせヒューマニズムを切って捨てる痛快さがある。精神病患者でなくとも、家族の「得体知れなさ」はおそらく万人に共通したものであろう。自分の家族、生い立ちを振り返ってみれば、「家族のありようの大事な何か」を失ってしまった多くの現代人を「落とし穴」から救うための貴重な参考書となるかも知れない。

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