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発明家たちの思考回路 奇抜なアイデアを生み出す技術 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)

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発明家たちの思考回路 奇抜なアイデアを生み出す技術 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)の商品レビュー

5.0 発明は必要から生まれない。
発明を着想、着想に着手するかの選択、着想の実現化からと3段階として考えると、この本は発明家へのインタビューを通して、前2つの着想までの思考スタンス、と着手するかの見極めの2点を発明家のエピソードから重点的に取り上げている。

1つ目の着想=アイデアという意味とすると、広告系アイデア関連本に出てくる発想とは異なるスタンスをとるべきと本書では推奨しているのが新鮮である。
経験値を増やすことを、広告系アイデア本では他人の良い作品を見たり研究することを前提条件としているのに対し、
発明家のエピソードからは他人の知識、発想を知ってしまうと自分で考えられなくなるから、ゼロベースで自分で考える経験を前提条件としていて重要としている。そしてその入口として、日常で接する不便をもっと便利にする方法を自分なりに考えることが重要であり、それが進むと他者が不便と感じてない有益性に気づく機会が増えるようだ。
そしてその結果実際、本書であげているイノベーションは顕在的ニーズからは生まれていないようだ。

着想の着手選択については wave115さんが書いているように、
利害関係者をよく把握し,社会システムに溶け込め収益を上げられるビジネスモデルを作れるものを十二分に検討してから、着手の実現化が必要と書いている。現実この部分が疎かになっているため、失敗する発明が後を絶たないため、
もっと検討すべきで、この部分の詳細を語っているエピソードは本書を読むのをオススメする。

日常の不便をインターネットで解決してくれる道具を探すことによって解決しているようでは、発明家のスタンスからは程遠いと感じて、今後のスタンスの修正になったので★5。
5.0 システムを発明した者だけが富と名声を手に入れられる
発明というと一般の方々には何か天才によってなされるものというイメージがあるかもしれませんが,実は企業のエンジニアは一応「発明」として特許などをたくさん書いています.

しかし本書で扱われている発明は少し視点が違います.「発明はその問題にかかわる人々にどのような影響を及ぼすか」が重要である,すなわち,利害関係者をよく把握し,社会システムに溶け込めるものでないと受け入れられないということを強く主張しています.これはちょっとショックでした.

私たちは,白熱電球を発明したのはエジソンだと思っています.しかし,実はエジソンよりも前に白熱電球のデモをした人がいるとのことです.エジソンが偉かったのは,白熱電球にとどまらず,発電や送電を含めた電灯システムを発明したことでした.このように,単なる物の発明にとどまらず,社会に受け入れられるシステムを発明した者だけが富と名声を手に入れることができるようです.

技術が高度化し,とかく細かいところに目が行きがちな私たちに非常に重要な示唆を与えてくれる本です.久々に★7つに値する本です.
5.0 発明エピソードの塊で面白い!
日本語のタイトルが大げさな感じで引いてしまいそうだが、古今東西の発明家の心理、行動がたくさん集められている。

本書は、とにかくエピソードの塊で面白い。

偉大な発明家というのは、過去に偉業を成し遂げた発明家の「伝記をぎっしりと並べ、技術や科学の進歩に共通するパターンを見出そうと」しているようで、勇気付けられるエピソードである。

具体的には、エジソンのエピソードの一つ。
エジソンが白熱電球を発明したとき、この電球へ供給するための「大規模な発電設備と都市から都市へと伸びる送電設備」へと思考をめぐらせていた、というのを聞くと、例えば、受信機を発明するのに受信機だけの特許を書いていてはダメで送信機を発明するべきであるということだ。(でも送信機はnがでない市場もあるか)

本書が発明・特許に寝食を忘れて取り組む現代技術者のための教訓集となることは間違いない。
5.0 技術者向きのビジネス書
発明家がどのようにして発明の着想を得たのかをインタビューしてまとめている。
それだけでなく、発明家がいかにして発明家になったのか、それにより
何を得たのかなど、インタビューによる活き活きとした声は、
多くの技術者に元気と勇気を与えるのではないか。
5.0 「必要は発明の母」から「発明は必要の母」への視点の転換に脱帽
これは単なる発明家列伝の本ではありません。もちろん、エジソン、ベル、フォードの話は避けて通れないのですが、この本では主役ではありません。著者は生存している発明家達に実際にインタビューを行い、話を展開しているので、非常に臨場感があります。話に出てくる発明家達は、超音波診断装置、(スパイラル/ヘリカル)CTスキャン、DNAシーケンサー、セグウェイ、自動コールセンターのシステム、、、等などを考案した人達で、非常に親近感を覚えます。時にはアドビの創業者(ワーノック)やアップルの創業者(スティーブ・ジョブズ)も登場し、話に彩りが加わります。(概して、右脳型人間が多い印象を受けますね)
彼らの話を読むと「発明は必要の母」もアリなんだな、と思う訳です。昨今のiPod/iTunes/ミュージックストア/PodcastやAcrobat/Acrobat Reader/PDFなどの組合せを想起すれば、発明品(群)がいつの間にやら必要品(システム)にまでなっている事例に行き当たることと思います。(このような「システム構築」のイノベーションにおける重要性は結構普遍的でして、古くは電灯-電力システムの事例があります。それは「『白い光』のイノベーション」(宮原 諄二)に詳しい説明があります)
また、彼ら発明家達の人間臭い話から、「根気と決意だけが全ての道を拓く」「転んでもタダでは起きない」「楽天的に!」という姿勢が学べます。姿勢を学ぶのであって、即効薬を期待してはいけません。この筆者の姿勢は「魚を与えても1日しか持たないが、魚の釣り方を教えれば一生使える」という思想から来るものだと思います。【釣り名人】のスタイルは異なりますが、彼らの考え方から得る処は多く、良いまとめになっています。★5つです。(^-^)

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