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この本は真剣に『薔薇族』の復刊を望む伊藤氏が 創刊当時の思い出から関わった人々、更に掲載されていた作品、 『薔薇族』が35年も支持されていた証を集結させた内容だった。 女である私が好奇心で読むには、濃厚であり、衝撃が強すぎました。 「体験告白記 野郎はいいぜ」(26頁)みたいに、いかに男の身体に燃えるのか、熱きたぎる欲情が、人としての尊厳を感じさせるのです。 『薔薇族』を万引きして補導された高校生が、両親にその性癖をばれたことにより自殺したのが1983年の出来事としてあり、 『薔薇族』の読者には初めて購入するときの気持ちが共通する思い出としてあり、この自殺した高校生に共感する読者の投稿が殺到したこと。 徴兵制度はいかに『薔薇族』にとって至福な検査があったとか。 短髪を支持するあまり、稀有なマンガ家の作品を掲載出来なくなった思い出とその作品など。 耽美な世界でありながら、男が男を求める世界。 人として生まれ、押さえきれない想いを隠さなければならない。 その人たちが守り続けてきた世界は、傷つけてはならないし、認めて尊重すべきと頭が下がる本でした。