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時間割 (河出文庫)の商品レビュー 語りの重層性の教科書
50年以上前、フランスのいわゆるヌーボーロマンの代表的作家による代表的小説。フランスからイギリスに1年だけやって来た主人公。見ず知らずの土地での出来事を振り返って文章にしながら、その文章を読んではその感想をまた文章にする。過去と現在が入り乱れるのですが、それぞれ「いくつもの過去」「いくつもの現在」へと分岐していく心地よさ。手が込んでいますが教科書のように分かりやすい「語りの重層性」の小説です。 退屈に対して鈍感な人にお薦め
ビュトールはロブ=グリエに並ぶヌーヴォ−・ロマンの大家だったが、その評論、小説ともに、ロブ=グリエに比べると格段に落ちる。新しくないのだ。外見以外は。中味は霜降り肉のごとく古い。ロブ=グリエが小説、評論から映画にまで展開していったのとは対照的に、ビュトールはエクリヴァンとして小さくまとまってしまった。小説の冒険をやっているように見せかけているだけの、ごく古い発想のごく古典的な作家にすぎない。本書はビュトールの代表作のひとつとも目されているが、かなり退屈な小説。よほどの暇人か退屈に対して随分鈍感な人にしかお薦めできない本である。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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