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戦前、戦後の着物の一通りの流れなのだが、私には物足りなかった。 著者の家族の写真が主に使われていたが、そういうものは自身でも持っているし。 その時代の人と暮らしたり、会話した事がない人、昭和も末の50、60年代、平成生れ、には良いかも しれない。 昭和後期、地方都市や田舎では見なれていた風景なので、言葉は悪いが、戦後、金の卵で都会に 出て働いた洋装世代の(核家族)子女には向いていると言ったところか。 また、昭和の着物として大塚末子氏についての記載があったが、和裁に興味があり大塚氏の著作を 持っている為重複していた。作成方法が記載されているというわけではなく、大塚氏提唱のツーピース、 スリーピースの紹介と簡易図のみである。主婦之友の戦前の作図等もあるがやはり簡易図である。 着物の窮屈さを洋装との比較ということで平成17年の大学卒業式でのデータを掲載しているが、 振袖と、スーツを比べている時点で少し笑ってしまった。 昭和を懐かしむのか、着物を女性蔑視で非活動的な衣類としているのか、著者のスタンスが判らない。 ゴメス出版の近代100年の生活状況の比較を記した、食・衣・住を先に読んでいるので、この本は 初心者ダイジェストの域すら出なかった。寧ろ、巻末にある著者が参考にしたと思われる書籍のほう に興味がわく。
私の母は田舎育ちだったため、着物に親しんで育った。 私ら孫が遊びに行くと祖母はいつも着物にもんぺ姿だった。 そのせいなのか、私も今は着物が好きで普段着に着物を着る。 この本には写真がたくさん掲載されている。 その姿は「おしゃれをして全員集合」な写真ではなく、 普通に着物で暮らしている、庭先などで家族の集合写真。 今ではあまり見られない割烹着姿(着物用割烹着は持っている、憧れだ) 冬の男の人のマント姿。子供の入学式とか卒業式に親の着物姿。 私の子供の頃はあまりもう着る人はいなかったが 母は入学式も卒業式も着物に黒い羽織姿だったからなんだか懐かしい。 (そんな時代よりは、ずっと前のことをとりあげているのだが) 冬にはこんな羽織りもの(毛糸で編んだのだろう着物用のカーディガン) そして、夏には涼しく着るために下着の工夫…と当時の婦人雑誌も 載っていたりして興味深い。ぱっと見ただけでは和裁も見よう見真似で やっと始めたばかりの私にはできそうにないが、当時の着物下などの 作り方なども載っている。そして夏には浴衣姿。 写真が白黒が多くて少し地味だが、(カラーが一般的になったのが 昭和の真ん中あたりからだろうか)当時の着物がどんなだったか 昭和の人たちの着物への愛着心やたいしたことはないが流行、 または年代によっては「ああ、懐かしい」と思う人もいるだろう。 とにかく、写真と図(イラストなど)が豊富に載っていると思った。