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躍動的で色気のある絵にひきつけられました。 山川惣治という人が戦後日本の文化に 与えた影響の大きさに驚いた。 こんなすごい作家が存在したことを 伝えてくれる貴重な一冊。
毎回、「らんぷの本」が出版されるのを楽しみにしている。 シリーズの本を読んでいると、 まるで美術館の展覧会に行っているような気分になれるからだ。 今回の本は、山川惣治である。 どんな内容なのか、パラパラとページをめくってみた。 まず目に付いたのは、見出しである。 見出しのフォントが、とても大きい。 しかも、見出しの付け方にユーモアを覚える。 どことなく、漱石の「猫」を読んだとき感じたユーモアを思い出させる。 例えば、「おもしろ文庫『少年王者』の全表紙」という見出しが、大きく掲げられている。 面白いと感じるのは、見出しのフォントが大きいにもかかわらず、 そこに書かれている内容があまりにも「古い」からだと思う (多くの場合、昭和初期の用語が使われている)。 微妙なアンバランスが、面白いと感じる理由だろう。 もちろん、この本の見所は見出しだけではない。 「少年王者」のストーリー抜粋も、とても面白い 単純明快なストーリーである。 単純すぎて笑ってしまう。 当時は山川も山川の読者も真剣だったのだろう。 だが、今ぼくが読むと無邪気さというか、 演技のなさを感じる。 当時の真剣さを感じることはできないが、 古き良き時代を感じることができる。 いずれにしても、この本は笑い抜きでは読めないものである。