三島由紀夫「葉隠入門」を読んだら、読み終えたも同じ。
三島由紀夫「葉隠入門」を読み、巻末に付いていたのが「抄」(抜書き)だったので、元を読んでみたくなり、本書を手に取った。(本書も全文ではないが)しかし、大事なところは全て三島由紀夫氏が触れられていた。残ったのは、時代の隔絶ばかりを感ぜずにはいられない内容ばかり。不義密通の男と妻を斬殺した話。囲碁の勝負でもめて、切り合いになって、首を打ち落とした話。果し合いの末、両名が命を落とした話・・・。そんな類が多い。武士たるもの、もっと崇高な理想の下に、本当にいざという時のみ、刀を抜いてしかるべきと思うのだが・・・。一番私が憤慨したのは、急に腹痛をおこした男がある家で若い女に厠を借りたのだが、その時、急を要したのであろう、袴を脱いで厠へ行った。そこへタイミング悪く、家の亭主が戻ってきて、密通の疑いをかけ、訴訟沙汰になってしまった。それを聞いた鍋島直茂公は死罪を仰せ付けられたという件。あんまりである。では、道端ですればよかったのか?そんなこともなかろう。袴を脱いだのが悪いというが、余程だったのだろうと哀れでならない。
とにかく、現代の感覚では着いて行けない、野蛮な話が多い。
本当は「星2つ」くらいにしたいのだが、解説者のご苦労を推し量り、敢えて「星3つ」にした。