フランク
フランクな文章がとても好感を覚えるし、内容自体ももってまわったような迂遠な表現ではなくストレートにズバリと切り込んで折られるので、読み出すと一気に読み進んでしまう。
以前「田宮模型の仕事」という本を読んだことがあるのだが、広義で同業者の社長の著作でありながら、こうまで印象が異なるものかと驚いてしまった。読み出すと一気に読み進んでしまいたくなるので、できれば休日に読まれることをお勧めします。
ものづくりとオタクの原点
チョコQ、チョコエッグや『週間わたしのおにいちゃん』やタカラの『リカヴィネ』、『KTフィギュアコレクション』などなど、最近は、食玩の大ブームで、海洋堂をよく目にしました。わずか数百円にこめられた狂気の技術。考えてみれば、ガンプラ等が流行った小学生の頃から、聞いたことがあったような気がする。伝説の海洋堂。それが、なんなのか?が、宮脇専務(創設者の宮脇さんの息子さん)の自伝的な語り口でさらっと読めます。あさのまさひこさんの『海洋堂クロニクル―「世界最狂造形集団」の過剰で過激な戦闘哲学』も合わせて読むと効果的。たぶん、大組織のマーケティングや経営技術のヒントとして読むと、全くもって役に立たないでしょう(笑)。しかし、たぶん本物の、真の、オリジナルの「ものづくり」の原点というのは、こういう姿勢にあるのだなぁ、と思わされました。異様に日本的臭くて、合理的で戦闘的で、狂気をはらんだその姿勢(笑)。本田宗一郎さんの『私の手が語る』や、平松剛さんの『光の教会-安藤忠雄の現場』などをあわせて読むと、「モノづくり」に見せられる狂気ってこうなんだなぁ、としみじみ感じます。「ぼくらは作らせてくだされば満足するお子さま集団」という自尊の言葉は、笑えるよなぁ。模型を普通に買うマーケットを日本に作り出したいという、自分の『好きなもの』からスタートした壮大な目的のぶち上げ方はすごいね。感動しました。知っている人にはあたりまえなのかもしれないけど「ワンフェス」が、岡田司斗夫さんがやっていたゼネラルプロダクツから譲り受けたものだというのは、びっくりした。