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グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)

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グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)の商品レビュー

3.0 最適解
アマゾン、グーグルとその他WEB2.0的というサービスの全てが最適な解を探す為の一助になっているということが書かれています。
ボクもですが、ユーザーは『時間をあまりかけずに知りたいこと』が知りたいから検索をするんですね。
ただ、それはまだ自分の枠の中での検索であって本当の偶然、思わぬ世紀の大発見、手痛い失敗ということを味わうも減るのかもしれないですね。

要するに、今後もよりユーザーがリッチな体験のできるサービス(時間をよりよく使えるようにするサービス)が求められているということですかね。
2.0 皮相な概説 Webの社会科学的性格の認識欠如
99.9%までが、Web2.0の解説、グーグルとアマゾンを事例にしながらその性質を一極集中に畳み込む。
そうすると、ネット以前の世界のMF(IBM360)ネットワークの重層的構造と、ネット次元の違い(ここではWebだ)があるにせよ、変わらないどころか、湾岸戦争後の米国一極支配と相似することになる。新たな世界を展望しえる、ハッカーコミュニティやNGOなどの「もう一つの世界」の対抗軸不在。

フリードマンの「フラット化」を典型とする今までの議論と異なる、異論に出くわした「面白さ」を感じつつ読み終えようと思ったら、最期の1ページで、今までの論理の精算を食らう。
「主体性ある思考」(これが人類史への展望として)への、論証抜きの、言葉としての願望だけが弱々しく女々しく書き添えられている。Webの社会科学的性格の認識欠如。

Web関係の研究者諸氏の弱点がここにも典型的に現れていないであろうか。
ポスト冷戦とは資本主義においてどのような歴史的位置が与えられるのか?
そこでの「主体性」の思想史上の位置は?丸山真男の思想などをどう位置づけるか?
上記をWeb2.0との係わりでどう位置づけられるのか?
いわば、ポスト冷戦とWeb2.0とのコンフリクトの位置と性格。
少なくともそのような視角や方法を持たれて書かれていたら(無論、日本社会科学でも不在であるが)、本書のような結末を迎えなかったであろう。
4.0 AmazonとGoogleのからくり
これまで数年間インターネットを利用しAmazonやGoogleにやっと親しんできたと感じているのだが、この本を店頭で見て何気なくそれらを理解しようとして求めた。読み進むうち、これらが便利ではあるが何か恐ろしい世界のような気がしてきて、それにいつの間にか嵌っているのが自分ではないかと、読後は何となく不安になった。しかし読んでみる価値は確かにある本だ。
4.0 手あかの付いたテーマをうまく整理
 既にそれぞれ議論が尽くされたかに思える「グーグル」、「アマゾン」、「WEB2.0」、「ネットワーク論」を一体的に取り上げて論じている。著者は1968年生まれのジャーナリストであり、発刊されたのは2006年である。
 
 グーグルやアマゾンは、WEB2.0型企業の特徴である「ユーザー依存型」(「ユーザー参加型」ではない)のビジネスモデルを駆使しているが、これが、利用者の支持を得て、スケールフリーなネットの世界で圧倒的な存在感を持つハブであることを示し、スケールフリーな世界の帰結としてさらに一極集中化を続けていることを示している。

 その成長の論理であるが、アマゾンの場合は、開放された売り場がカスタマーレビューの投稿を通じて一種の疑似コミュニティスペースとして、さらに人を呼び込む役割を果たしていること、また、グーグルの場合は、WEBへの書き込みが増えるほど、WEB全体をコピーし続けるグーグルのデータベースを充実させることになるということが起こっているということである。

 最後の第7章は、やや異質なテーマを扱っており、ネットワーク社会と民主主義の関係である。ネットワーク社会は直接民主主義を実現可能なものにした(が誰も気づかないふりをしている)と思われるが、実は、幾つかの条件が満足されないと、声の大きな(というかオピニオン・リーダー的な)存在に、意見が左右されやすいという(悪く言えば、「悪貨は良貨を駆逐する」)特徴(というかリスク)を有している点に留意が必要だとしている。
3.0 漠然とした内容
 対象が漠然としているからか、中身も流行のものを解説しましたという感じで、いまいちピンと来なかった。

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