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貧乏するにも程がある 芸術とお金の“不幸"な関係 (光文社新書)の商品レビュー 何が言いたいのやら・・・
ビンボーと芸術のについての色々な知られざる事実、 企画先にありきの感
序文で、「勝ち組」「負け組」「自分らしさ」などのキーワードを出して今日の話題と絡めるように見せながら、本文では有効な例証をせずに、最終章で無理矢理に「自分らしさは自分で見つめろ」という小学校の道徳の時間のような結論に達してしまい、「は?なにそれ?」という感想を抱くだけ。「作家では生活できない」という誰でも知ってる当たり前のことを、ズラズラと書きなぐっているだけという印象。時系列でもなければ、議論を深めるわけでもない羅列なので、漱石や啄木のエピソードに驚きも感心もしない。『人間嫌い』『不勉強』を読んで期待した読者なら、同じ著者の本とは思えないほど、捻りも推敲も足りないと感じるでしょう。「長山靖生」という著者で「貧乏」を語らせようという安易な企画の失敗例だと思う。編集者は猛省しましょう。 脈絡のない、知識のパッチワーク
副題は「芸術とお金の“不幸”な関係」。石川啄木など貧しさに苦しんだ作家たちの生活を取り上げながらも、第一章のタイトルは「経済格差と『文化』の値打ち」。語られるテーマは「勝ち組、負け組み」「格差社会」と現代ネタのオンパレード。そこからどう展開していくのか思わず期待したのだけど、うーん、なんだかなぁ、という一冊だった。 「書く」「読む」という行為
胸を衝かれる内容だったのは、「食えない」作家稼業の過去をひも解くだけでない、「書く」という行為そのものにまで踏み込んだ内容だったからに思う。 ユニークな視点の文学論
長山氏は本業が歯科医ながら文学を中心に近代文化に関する著作を発表しているチョット変り種。私も「「吾輩は猫である」の謎」、「近代日本の紋章学」(実は近代文学論)等を読んでいるが、中々ユニークな視点を持っている。だが経済は専門ではないので、帯の「「借金生活」の極意」を本書に期待すると裏切られる。あくまで作家論、文学論として読むべきである。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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