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参加した同窓会の席で30年前の事件が口を開ける。不確かな記憶が、事実を浮かびあがらせ、不確かな記憶から生まれた事件がどんどんと様子を変えていく。 推理小説という形態をとっているので、主人公の小学校時代に起きた一つの事件の事実をどう浮かびあがらせるかで物語の魅力はかなり異なってきます。個人的にはこういう不確かなどんでん返しが続くやり方もありかなとは思います。 最近では、恩田陸さんの「猫と針」もこういった趣向でしたが、あちらのように最後まで不確かなままというやり方もある気がします。
この作者の小説は、SF設定のパターンと、日常の事象を論理で語っていくパターンとがありますが(あ、後者と見せかけ前者というのもありますね)この本は後者かな。中年の主人公達が、小学校時代の思い出を語っているうちに、いつの間にか当時思い出せなかったことが浮かび上がることにより、展開が180°異なっていきます。そこが、ご都合主義に見えるかもしれませんが、私は逆にそれが面白く感じました。
そこが、ご都合主義に見えるかもしれませんが、私は逆にそれが面白く感じました。