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読み終えた率直な感想は”これは長編として発表する必要があったのでしょうか?”です。 ラストの謎解きの部分はテンポよく進みますが、それ以外はただただ付け足しに感じました。 何度も同じような描写があって、はっきり言って飽きました。 これが短編であったなら、面白く読めたと思います。
仲間らも巻き込みかねない自殺の方法で死んでしまった、美月。彼女はどうしてそんな方法を取ったのか?本当に自殺だったのか?それを話し合う五人の残された仲間達。はてさてどうなのよ。 と謎が謎を呼ぶ、と言えば聞こえはいいが細かい謎引っ張り出しすぎて、一度本を置いて再び読み始めようもんなら「で、何でこんなことで話し合ってんだっけ?」と手が止まってしまう。 で、納得しないまま「そーなのかなぁ・・・あ?」と読み終わってしまった。 中盤くれぐれも気を抜いて話に置いていかれないようにして下さい。 ・・・いや、置いてかれても、支障なかったか。
この作者の作品に共通することなのだが、 ある謎について、関係者がディスカッションしながら真実を見つけていくという手法、 いわば、「団体安楽椅子探偵」のような趣で、ストーリーが展開されていく。 この作品の謎は「誰が」と「なぜ」。 ディスカッションは面白く、この会話がどうやってラストにつながっていくのかという興奮が味わえたが、 肝心の「謎」が独りよがり、という気がする。 独りよがりなだけなら、好みの問題ともいえるが、 途中に「もし自分がこの中にいたら、これは絶対に言ってはいけないことだ」と思うような、人を傷つける言葉を不用意に言う場面があり、 どうも肝心なところで、人間の感情の流れを無視しているような印象を受け、不快感が残る。 登場人物に個性があり、それぞれ丹念に描写されていて、読者にも一人一人の気持ちが分かるようになるだけに、 ラストシーンは受け入れがたい。