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神様からひと言 (光文社文庫)

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神様からひと言 (光文社文庫)の商品レビュー

5.0 クレーム対応の観点から
クレーマーの実践的対応も学べ、スパイスとして恋愛物語もあるという感じで大変楽しく読むことができました。

クレーム対応の本を探している方は、まずはこれを読むと良いと思います。
そして、ビジネス向けのクレーマー対応本を読むとより深く理解できるのではないかと思います。

それにつけても「神様からひと言」って。。。
最初、宗教本かと勘違いしちゃいました。。。
5.0 こんなにテンポがよい本は久しぶりです!
「メリハリの利いた文章」ってのはこういうのを言うんでしょうね。
こちらは常にリラックスしているのに、退屈なときがないんですよ!
すごい作家さんだなーって思いました。

物語は主人公が転職した最初の大舞台(会議)から始まります。
そこで本来の癖からやらかしてしまった主人公は、その会社のふきだまりと言われる「お客様相談室」に転属されてしまいます。
食品会社への相談電話は、もちろんほとんどがクレームです。
広告一本でやってきた主人公は当然戸惑います。
(会社を辞めるかどうか)
案外情けない理由で残って働くことを決意した主人公、仕事としてクレームに立ち向かいますがこれがうまくいかない。
そこで隣の席にいるお気楽社員の凄さがわかってくる。
わけありで転属されてきたお客様相談室の面々に、いがいとドロドロした社内事情が塗りたくられ、主人公の部屋から出て行ったリサという謎めいた女性も加わって、はてさてこの行く末は?

ってな感じのストーリーです。
まずキャラクター!
クレーム処理の天才、篠原さんは面白すぎます!
やくざが乗り込んでくるシーンは電車の中で読むことは危険すぎ。
噴出し必至の展開です。
最後のリサはきれいに決めすぎかもしれませんが、allOKです!

エンターテイメントな作品です!
4.0 オデン鍋の具だって意地がある
ユーモア小説からヒューマニズム小説まで幅広い作風を持つ作者が、食品会社の「お客様相談室(=苦情処理係)」に左遷された涼平を主人公にして、クレーマーとの哄笑を誘う悪戦苦闘ぶりを中心に、サラリーマンの悲哀と"生き甲斐とは何か"をホロ苦く綴ったもの。

涼平は左遷された上に、恋人には逃げられると言う落ち目の状況。それでも、家賃を払うために辞めるまでの二ヶ月の辛抱と、普通は二週間で逃げると言われる「お客様相談室」で我慢する事にする。しかし、そこは聞きしに優る地獄の部屋。苦情対応に、涼平は四苦八苦する。だが、相談室には「謝罪のプロ」と呼ばれる先輩の篠崎がいた。この篠崎の造詣が巧みで涼平が霞む程。普段は競艇新聞を広げてサボリ放題。苦情主への謝罪金もくすねる。ところが、謝罪する時は「相手を見極め、徹頭徹尾、不誠実に対処する」。その潔さは心地良く、「篠崎って大人物なのでは ?」と思わせる程。次の言葉も含蓄が深い。「会社なんてオデン鍋みたいなものだ。会社員は鍋の中の具。具のエラサを比べるなんて意味がない。その鍋が気に入らなければ別の鍋に移れば良い」。だけど、移れないんだよなぁ〜。実際、篠崎も"ある怖れ"から転職出来ない。この辺、サラリーマンの心情を巧く突いている。最初は篠崎を嫌なオジさんだと思っていた涼平は、そのプロ魂に刺激され、ヤル気を出して行く。その頑張りもあり、副社長の肝煎りで、元の職場へ戻る事に決まった涼平だが...。題名は勿論、「お客様は神様」から採ったものだが、その真の意味が結末で明かされるのもシャレている。

本当に多彩な芸風を持つ作家である。組織と個人との関係、人間の夢と現実とのギャップと言う重いテーマを扱いながら、表面上はユーモア感溢れる筆致で読者を楽しませる快作。
3.0 経験があるのか?
若年性アルツハイマー病の「明日の記憶」の作者。

明日の記憶では、広告代理店という職種を本当に臨場感たっぷりで描いたが、今回の神様からひと言では、ラーメンのメーカーのお客様相談室を、よくまあここまで書き込みましたなぁと感心するくらい、掘り下げている。

最後の方の、勧善懲悪的な部分は、サラリーマンとしてはスカッとするが、あまり現実味がなく、筒井のどたばたのレベルが低いようなイメージだが、この本の真骨頂は、「クレーム対応のノウハウ」がいたるところにちりばめられている点。

私など、本当に毎日が、お客様とのやり取りで、たまに感動し、たまに怒り、たまに憤りを感じ…の繰り返しだが、私のような職種の人間が読むと、「ああ今度はこんな対応をしてみよう」というテクニックが色々と書かれている。

これに触れるだけでも、読んでよかったと思われる本。

結局、お客様という立場の人に、心から人間として通じてお詫びするというのは、無理なのだろう。結局サラリーマンという立場をいかに演じるか…、なおかつその演技をお客様に本音では感じさせても、表面上は暗黙の了解で分かりあうふりをする…。
1.0 おもしろいですか?
最初の数ページが全然面白くなくて、この先も読みたいと思えなかった。で、結局挫折。小説って最初からぐいぐい読ませる感じのものじゃないと厳しいな。

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