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ミステリではおなじみのあのトリックを、まさかこう使うとは! 読んだ後できっとみんなそう思うんじゃないかな。 すれっからしのミステリ読みほど「そう来たか!」と嬉しくなると思います。 おなじみのキャラクターの掛け合いも面白く 猫についての豆知識もいろいろ身につきます(笑) なんだかこの人の書くお話は、殺人事件だというのに最後に「めでたし、めでたし」とつけたくなる。人柄でしょうか。
『烏賊川市シリーズ』の3作目,03年08月のノベルス作品の文庫化です. どうしてもドタバタやユーモラスな掛け合いに目が行きがちですが, ミステリとしてもしっかりしていて,特に伏線とその回収はおみごと. あくまでもミステリがあり,その中にユーモアがあるという印象です. 事件の動機にもなる『うんちく』も,無理なく採り入れられているようで, 舞台となっている街のイメージに合わせているあたりにもうまさを感じます. ただ,読んでいて『あやしい』と気づかされるのが多すぎるようにも思え, ほかにも,ちょっとイメージの沸きづらいトリックの図解がほしかったです. なお,タイトルはもちろん,表紙にも猫が前面に押し出されていることから, 作中にも猫たちがたくさん出てくるように感じますが,実際にはそうではなく, 事件の『鍵』という位置づけで,猫好きの方の期待には添えないかもしれません. あとはタイトル,どうやらダブルミーニングになっているようですので, これに気づけると(かなり簡単ですが),ちょっとニヤリとできそうです. 一応,シリーズ間の繋がりはありますが,こちらからでもだいじょうぶです.