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幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

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幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)の商品レビュー

5.0 人類の未来に関する興味深い考察
宇宙人との接触から始まる人類の肉体的・精神的変化。フィクションではあるが、ちりばめられている科学的知識によって、人類のこれからが語られる。著者が描く新しい世界像は魅力的で引き込まれる。人類と宇宙人が共生できるのかといった様々なテーマがたっぷりつめられている読み応えのある本だった。
4.0 SFの基礎を築きあげた本かな?
 現代のSF小説や映画の基本となった作品だとおもいます。
 科学的論拠が”ありそうな”科学技術の説明。人類の未来。
宇宙からやってきた先進文明等々。
 おおくのものを本書からアイデアを得て、現代の映画や小説の
ストーリー展開とか構成人物(要素)をおもいついたのでは?と
感じてしまいます。
 悲しいのは現代ではUFOとか宇宙人、超能力とか
いうとインチキかオタク系のお笑いとしかとらえられない
ですね。
人間だってサルからここまで進歩してきたんだし、携帯電話だって
もってるので、将来さらに進化した人類になるかもしれない
し、科学技術で驚きの発明発見がないとはいえないですよね。
夢を持ち続けたいとおもいます。

5.0 まさにSF!
 1953年に初版が出てから89年にクラーク本人が、米ソの冷戦終結を踏まえて書き改めた改訂版の初訳、ということで非常に価値ある「古典新訳本」である。訳者もそのことをあとがきで、強調している。
 
地球人は、オーヴァーロードなるET集団に支配されてから、戦争は無くなるわ、生き物は大事にするわ、高学歴社会でみんなが嬉しくなるわ、食い物には困らんわといい事づくめであるが、そのウラで恐ろしい事が進行しつつある・・・・。

 今回、初めて本書を読んで、私は、「こんなSFいらんわ、こんな悲壮感に溢れた未来いらんわ」と本気で思ってしまった。今でもそう思っている。
 クラークは、本書のせいかどうかは知らないが、一時、ノーベル平和賞の候補にもなったらしい。

 この新訳が出てまもなく、2008年3月、クラークは移住先のセイロン(スリランカという呼称を使うと平和的でない!)で亡くなった。何か、因縁深い。
5.0 アーサー・C・クラークの名作
アーサー・C・クラークの名作が新訳で出ました。
スリリングな展開で、ぐいぐい読者を引っ張っていく作品です。
人間進化の次の可能性について焦点を当てています。古い価値観と新しい可能性とのせめぎあいをドラマチックに描いています。人類は、より大きな知性の元の管理下におかれているのではないかということは、ある種の思想の中に伝えられてきていました。そんなことも思い起こさせるストーリーです。SFというよりも準古典として読み継がれるべき本であると思います。

5.0 ハヤカワ文庫と読み比べて
 2008年3月19日,アーサー・C・クラークが亡くなったとのニュースを聞きました。ハインライン,アシモフ,レム・・・。時代の移りかわりを感じます。これを機会に,冒頭が書き改められたという新訳文庫版と,以前に読んだハヤカワ文庫版を読み比べてみました。前に読んだのは30年前の中学生時代。その時は頭を殴られたような衝撃を受けたのですが,今読むとどんな感じだろうかと少し不安を感じながらの再読でした。
 話題の冒頭部については,確かに今となっては新訳版の方がすっきり入っていけるとは思います。とはいえ,あくまでも小説なのだから旧訳版が全然しっくり来ないかというとそれほどでもないという印象でした。小説が史実とちがうって批判する人はいないでしょうし,文学的効果もそれほど違うとは思えない。私見では好みの問題程度の違いだと思いました。
 訳文は,さすがに新訳の方がなめらかだと感じました。人称代名詞は少ないし,使わない言い回しもない。ではハヤカワの福島訳がそんなに違和感があるかと言われるとそうでもない。約40年前の訳だということを考えると,かえってその先進性に驚くほど。
 全体の読後感ですが,心配は杞憂でした。非常に面白く読めて,改めて感動。ガジェットの目新しさなどではなく,本質が名作なのだと思いました。若い頃は,新しい人類の未来を思って高揚感を覚えましたが,今回は袋小路の上帝(オーバーロード)に対するちょっとしんみりした共感が強かったのは,自分が年齢を重ねたからでしょうか。
 これから読むのであれば新訳でしょう。でも,私のように福島訳で育って「上帝の名はカレルレン」(新訳では「オーヴァーロード」,「カレラン」と表記)と覚えている人にとっては,ハヤカワ文庫版もまだまだ現役だと思います。

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