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大人の女の人って、淋しいのかもしれない…と思いながら読んだ本。 子供のとき、お母さんはただお母さんで、お母さんにも子供のときや、 娘時代があったなんて信じられなかった。 「お母さんに友達はいるの?」と娘に問いかけられる。 ○○さんのお母さんじゃなくて、下の名前までちゃんと分かる友達。 そんな人がうちの母にもいるといいな…と思う。 最後に死の謎が解けるけど、それが少し肩透かしだった。 それでも読後感は悪くなく、心に残る本になった。
ある週刊誌の北原みのりさんの書評を読んで買った本。人物描写がうまい。中学生時代、友達を得るための心理を描いた文章がある。私は男だが、その心理は男社会にもある程度共通している。このような、ごく身近な体験でありながらあまり表現されることのない心理描写は、他の小説家ではあまり見かけないだけに、関心をもって読んだ。 またこの小説では、現代社会の問題「モラハラ」にもスポットを当てている。この小説の被害女性の決断と行動は、悲しい場面でもあると同時に救いのシーンともなっていて、読者の共感を得ることに成功していると思う。 一方、ハセジュンの「謎」がこの小説全体を貫く横糸になっていて、その「謎」が最後に解き明かされる。しかし、その原因がいまいち共感しにくい内容だったのが少し惜しまれる。作者がその原因をもっと掘り下げて描いていれば、さらに感動や余韻を与える小説となっていたはずだ。