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ヤクザ・リセッション さらに失われる10年 (光文社ペーパーバックス)

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ヤクザ・リセッション さらに失われる10年 (光文社ペーパーバックス)の商品レビュー

4.0 面白いが、ただの真実ではない
ヤクザの存在が大きいことは言わずもがなである
しかし、それにうまみを牛耳られるほど企業も甘くはない。

この著者ベンジャミンフルフォードは、
豊富な取材機会と高度なスタッフによる情報収集による恩恵によっていいレポートを書く大物ジャーナリストではない。また、自分の足で現場に赴き、銃弾をかわしながらインタビューするチンピラでもない。
情報収集を軸に、核となる取材機会を少量だけ交えて、残りは『魅力的な推論』でレポートする、いわばトンデモジャーナリストの類である。それを踏まえたうえで、彼の主張を聞くと。彼の推理がいかに論理的であるか、魅力的な答えの出し方かが分かる。

ダビンチコードファンにお勧め
1.0 この本の「凄さ」
この本の凄さeccentricityの一端を6章以降の論理展開にみてみよう。先ず、著者の引用する「週刊現代」の記事によれば、日銀と財務省には将来のインフレ・ターゲッティング政策の導入に関する密約があるらしい。またこの政策によって賃金上昇以上に物価が上昇することが有り得るため「庶民の生活は苦しくなる」とされており、インフレ率とトレード・オフの関係にある失業率をどうみているのかは不明lack of foresightである。また、何故かは知らないがincoherently、金融緩和を実施しても「それ以上に」債券安になることがあるとし、その結果「日本経済はもたなくなる恐れがある」とする(pp.215-217)。さらに著者によれば、インフレ・ターゲッティング政策は、日本経済の本質的問題(ヤクザ・リセッション)の解決を先送りにし、ひいてはハイパー・インフレーション(1日若しくは数時間単位で貨幣価値が変わるようなインフレのことで、標準的な定義では年率13,000%以上のインフレ)をもたらして「一般国民の生活は崩壊collapseしてしまう」らしい(p.256)。しかしながら「貨幣の改鋳」については数少ない日本の選択肢のひとつであるとされており(pp.260-261)、それ以前の議論との論理的整合性が凡夫の身an ordinary manには理解できない。このような議論の展開や論理の奇抜さは正に香ばしさrotten smellを感じさせるものだと言えよう。
5.0 できるだけ多くの日本国民に読んでほしい
恥ずかしいことですが、この年になるまで、この国の現実がまるでわかっていなかった。
目から鱗がはがれ落ちる思いです。

フルフォード氏の明快な論理には、うなづくばかり。
一人でも多くの人にこの本を読んで欲しいと思います。
5.0 失われた十年とは一体何だったのか?
そしてこれからの
十年は一体どうなるのか?

その答えが本書に明確に描かれています。

ベンジャミン・フルフォード氏と出版した光文社の姿勢には喝采を送りたいと思います。

5.0 小説を読むような面白さ。日本のマスコミってなんだろう?
「政・官・業」に加えてヤクザとの「鉄の四角関係」が日本の未来を奪おうとしている、というのがこの本の要諦だが、ビックリするような新事実はない。点としてしか理解していなかったこと、あるいは、こんなことがあるのではと多くの人が感じていたことが、ひとつのストーリーとしてまとめてある。ノンフィクションとして欠点はあっても、日本のマスコミは、国民の疑問に応えてこなかったし、これほど鮮やかに書かれた本もなかったと思う。「日本の問題は経済問題ではなく、政治問題だ」という前FRB議長ポール・ボルカー氏の発言には同感だ。筆者はりそな銀行のケース、ゼネコンとヤクザの深い繋がり、住友銀行の歴史から見える闇の構造、イトマン事件など具体例を多くあげ、詳細に分析している。とくにイトマン事件は、常務だった伊藤寿永光氏へのインタビューも含め、許永中と言う人物像など映画か小説かと思うほどの面白さだ。小泉首相の「構造改革」も所詮はごまかしでしかなく、日本の国債はすでにGDPの1.6倍。ヤクザも絡んだ「鉄の四角関係」が続けば、それは大増税と言う形で国民に振りかかる。説得力もかなりあるし、日本のマスコミからはなかなか得られない情報であり、いろんな事件が頭の中で繋がり、推理小説を読むような面白さがあった。

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