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内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

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内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)の商品レビュー

4.0 実際の企業の人事制度に関して、良い影響を与えた本
 既に、著者・コラムニストとしての地位を確立した筆者のデビュー作である。特に大手のサラリーマンであれば、本書の名称は知らない者はいない程、出版当時にも有名になった本ではあるが、今回、初めて通読した。企業の人事評価制度・給与支給制度としての成果主義は、規制緩和とならんで、現在の格差社会・貧困層の増大の元凶のように糾弾されることが多い。この是非や真偽はともかくとして、確かにこの本で指摘する富士通の成果主義の問題点は、傾聴に値する。「人件費削減が主目的」「降格のない成果評価は無意味」「人事部門が独裁者になる」「早期退職のリストラとセットで実施」など、他社の人事部門が成果主義を自社に導入する前にこの本があれば、食い入るように読んだであろう。また、既に出版時に導入されていた企業も、その軌道修正にこの本を活用したことが十分に予想される。

 今からみても力作だと思う。また、少なくとも企業に勤めるサラリーマン諸氏に、当該企業の人事制度に関して、多少なりとも良い影響を与えたことは間違いないと思う。一読すべき本である。
5.0 富士通が崩壊しつつある
電気業界では、野武士と呼ばれた富士通。
今は、古参の技術者の一部に残るその風土。
富士通が崩壊していくのは、大型計算機の互換性の問題が第1段階だとすれば、
本書の成果主義の失敗が第二段階だったのだろうか。
そして、虎の子の半導体部門を分社化した現在が第三段階かもしれない。

第1段階、第3段階での問題を調べながら読むと、野武士がどこへいったかが分かるかもしれない。
3.0 勇気ある内部告発であり、そこまで書くのかと辛さを感じる本
 この本はまさに富士通の人事担当者が、会社の内側から見た、内側の人間でしか知りえない組織の崩壊をこれでもかと描いている。私は「若者はなぜ3年で辞めるのか」「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか」から出版時期とは反対に過去に遡るように著者の作品を読んできたので、著者が自分が所属していた組織への仕事を通じた苦しみ、うらみ(?)、問題意識を、より社会的な形へ昇華していったのだと感じた。
 著者の第1作であるこの本は、激しく、なまなましい。新制度導入によりゆがんでいく組織がいたいたしく、地獄のようである。現在、富士通という会社が存続できているだけでも不思議に思えるくらいである。著者の「富士通では、どこを探しても『未来』がなかった」という言葉が強烈に印象に残った。
 ある種、スキャンダル記事の掲載されている週刊誌のように読み進むが、読後感は重々しい。この富士通の成果主義導入の反省が、この本により広まることで、より多くの会社がより適切な人事制度を構築することを願う。
3.0 人事制度の設計時に反面教師として
バブル後、日本経済が弱体化するにつれて広まった「システムさえ
変えれば」の風潮に乗った富士通の成果主義の導入について、人事部
に所属していた著者が制度の不備を暴露します。

日本の風土・文化の面と、制度面、富士通固有の面の3つの問題点を
織り交ぜて指摘しています。

風土・文化面では、日米での労働環境の違い(日本はムラ社会)など
が挙げられています。これはだいぶ和らぎましたかね。

制度面では、個人業績評価が過ぎるとチームワークが欠如すること、
戦略的に赤字でも取り組むべきことに個人目標を設定しにくいことが
挙げられています。これは、現在でも解決途上ですね。

富士通固有の面では、成果主義なのに成果が上がらなくても階級が
下がらない、評価分布比率が固定されている、人件費にキャップが
ある、などでしょうか。これまでに順繰り上がった人は成果主義の
波は寄らず、市場評価を受ける経営陣と若手にしわ寄せがいく、と。
この因果関係は分かりやすいのは結果論だからなのでしょうか。

制度面は今後も検討すべき課題ですね。ほかは人事制度改革や制度
設計時に反面教師として活用できるでしょう。
1.0 まぁ成果主義が日本にあわないのは同意しますが・・・
3年で辞めた若者を読んだのでついでに読んでみたのですが、正直に時間の無駄だったと感じる本でした。
単純に自分の気に入らないことをダラダラと、なぜか英語混じりで、書いてるだけじゃないでしょうか?コレといった解決策のようなものも書いていないし。
富士通を例にとっていますが、この本が出版された2004年にはこの本に書かれているようなことは撤廃されていたのでは?(伝聞、ネット調べなので不正確かもしれませんが)
正直自分が評価されなかった恨みつらみで終わったことを蒸し返して、悪意で書いてるんじゃないかと感じる内容でした。

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