パワーとヒントをくれる本
凄い本だ!30歳と50歳で死の渕を彷徨うほどの大病をした著者だからこそ言い切れる言葉が詩が哲学が印象的であり感動的である。一気に読み終えたが、感動を誰かと分かち合いたい気持ちで一杯になった。前半はマーケティング論。ユニークで鋭い切口の論文(著者は異論を唱えるだろうが)だが、ビジネスの第一線現場で直ぐに役立つ内容だ(経営者を含めあらゆる職種に参考になる)。マーケティングの変遷と本質を深く追求した上で平易に解説しており、事例/エピソードが盛り沢山且つ多岐にわたっていることから、非常に理解し易く直ぐに応用できる。「High-Touch Marketing」とは初めて聞く言葉だが、一期一会の茶道のもてなしに通じるとする、顧客/個客の満足・感動を追求したマーケティング論であり普遍性がある。最新のネットビジネスにまで言及しているが、今後さらに新しいビジネス形態が出たとしても、この「High-Touch Marketing」は活きているであろう。後半は、自己の体験と事例から、ビジネス人生/生きがいに満ちた人生(創造と感動)について真摯に追求した結論を素直に話している。著者は愛しきビジネス人生の応援歌と言っているが、確かにこの本全体に漂う愛が読者にエネルギーを充満させてくれる。
著者が参考にした書/論文/事例/エピソードの質と量にも驚かされる(著者の博識ぶりに驚かされる)。そして、それは読者にとっても活きている事例であり大変参考になる。これほどの資料(この本に紹介されていない資料も多くあると思われるが)を消化するだけでも何年かかるかなと考えた時、この本の価値がさらに高く思えた。ビジネスのバイブルとして、人生のバイブルとして手元に置きたいと素直に思う。