勇気がわきました
読書からしばらく離れていた時期に人から薦められ読みました。宮本輝さんの作品にまたはまりだすきっかけとなった1冊でした。題名からストーリーを想像することはできませんでしたが、読み終えたあと、宮本輝さんはなんて素敵なタイトルをつけられたのだろう、と思いました。主人公の憲太郎より、その友人である富樫の言葉や生きざまに大いに共感しました。
小さな存在だっていい、傷つこうが失敗しようが、ひたむきに生きていけばいいんだ、と勇気を与えられました。「月光の東」、「優駿」、「錦秋」などの宮本さんの名作と並び大好きな作品です。
うーーんちょっとわからなかった
久しぶりに宮本輝さんの作品を読みましたが、うーーーん。まあ、おじさん、おじさーん!って感じで、ちょっと入り込めませんでした。どうしても客観的に距離をおいて読んでしまいました。女性に恋をして、その女性と旅に出るあたりも、ちょっとおじさんの理想っぽいし、世の中を否定し、日本はダメだ、日本人を卑下するあたりも、説得力に欠ける気がしました。
あまり魅力的に思えない登場人物(私には)を、お互いに誉めあって、中年男が、おまえはすごい、おまえはえらいって!他のやつらはみんなだめだみたいな・・・。そりゃーないよ。男の子を取り巻く人間は確かにどうしようもない人ばかりだったけど、いい人間に出合って自分達は幸せだ。っていうのもどうかと思う。ただ、男の子が心を開いた子!供がたくさんいる家族は良かった。
それと、「魔が差す」って言葉。本当に全ては「魔が差して」起こるのかもしれないと思わせた。