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水平線の光の中、また逢えたら―another『亡国のイージス』ジョンヒ~静かなる姫~ (幻冬舎文庫)

水平線の光の中、また逢えたら―another『亡国のイージス』ジョンヒ~静かなる姫~ (幻冬舎文庫)

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水平線の光の中、また逢えたら―another『亡国のイージス』ジョンヒ~静かなる姫~ (幻冬舎文庫)の商品レビュー

5.0 ほほえましい!
 本書はあの超大作『亡国のイージス』(福井晴敏/著)で綴られた物語の少し前の話しになります。

 綴られているのは、住む世界があまりにも違い過ぎる2人のもどかしい恋。

 ですが、いわゆる住む世界が違う者同士の恋とは違って、お互いがその違いを認識し合っているわけではありません。

 私は読んでいてそんな2人を応援せずにはいられませんでした。

 ジョンヒには知られざる本当の姿があるとはいえ、2人の恋には「ほほえましい」という表現がばっちりあてはまると思います。

 『亡国のイージス』では有り得なかった「ほほえましい」感じ…

 ぜひ味わってみてください。

 ソレデハ…
5.0 静かなる魔女の芳香
亡国のイージスで「かたきやく」として大活躍するジョンヒのそれ以前の人生を描いた本作品。
私は福井作品もかなりのファンではあるが、それをより生き生きとさせた橋口先生には心より感謝したい。
さて、上で何故「かたきやく」と書いたかといえば、物事は立場に応じて見方が変わるということだ。
私は無類のスターウォーズマニアでもあるのだが、あの作品も旧作のみを見れば
子供心に正義と悪の概念ばかり見えてしまう。子供のころはヴェイダーは悪で
済ませていた部分があった。簡単に白黒をつけていたのである。
しかし、新作を見ればその見方は変わるのだ。
新作を大人の目で見てから旧作を目にしてみれば、アナキン・スカイウォーカーという男の
悲しい星を巡る物語に変わる。ヴェイダーはただの「悪役」ではないのだ。
この例えが妥当かどうかはわからないが、この作品も同じなんだ。
ジョンヒが「悪役」ではなく「かたきやく」に見えてくる。そんな作品だ。見方が変わる。
彼女が単なる戦闘「マシーン」に過ぎないというのであれば、機械に過ぎないのであれば
見えなかったであろう風景がこの作品にはつまっている。
その中に安息があったのかはわからないが、それとも死の瞬間に彼女に安息が訪れたのか
今となっては知るすべは無いが、彼女が「マシーン」としてのみ気がつけばそこに「あった」存在ではなく
一個の我々と何も変わらない一人の人間としてそこに「いた」ということを描いてくれただけでも筆者には賞賛を送りたい。
ぜひ、福井ファンの諸兄にも読んでいただきたい本作である。
5.0 男泣き。
「亡国のイージス」を読む前に読むべし!

イージスファンにとってジョンヒは、
凄腕の工作員で敵をバンバン倒す男性的なイメージだと思う。

しかし、この本では「亡国のイージス」の序章的な役割をもって、
ジョンヒの見えざる側面(女性的な部分)を描いている。

読後、思わず泣いてしまった。
この本を読むとジョンヒの人間としての厚みがくわわって、
「亡国のイージス」を読み返したくなる。

上巻を手にとって、いつジョンヒがでてくるか楽しみな最中です。

4.0 愛というものを知らないせつなさ
浸透員(工作員)のジョンヒは「愛」を知らない。
彼女に思いを寄せる「頭が悪くて隙だらけ」の同級生に閉口しながらも黙々と任務をこなす。日本の大学生活の中で最もフレッシュで甘酸っぱい季節、入学式から夏休みまでの間に彼女が経験する「吐き気」と「殺意」はそのまま彼へ惹かれていく思いの裏返しだ。
ジョンヒと同級生、それぞれの一人称で進む章ごとの、噛み合わない気持ちはごくふつうの恋愛感と実はすごく似ている。
同級生の日本人の若者らしい歯が浮きそうな立ち居振る舞いがよく描写されていた。
ジョンヒを待ち受けるこれからの人生の前にこんなこともあったのかと思うと切なくもあり、よかったのかもとも思う。
4.0 イージスファンは、読むべし!
「亡国のイージス」に出てくるジョンヒのお話。
時間軸は「亡国のイージス」の直前(最後は少し後)の話。
全くすれ違っているジョンヒと古屋。
それぞれの思惑が全く違うし、性格も違う。
触れば骨まで切れそうなジョンヒと、普通のぼんやりした大学生の温度差。
生きる世界が違うと、こうも人は違うのかと思う。
ジョンヒというキャラクタを生かしている話だと思う。
最後の夜の海のシーンで、泣きそうになってしまった。

きっと、イージスの世界の新しい扉が開けます。

☆が一つ足りないのは、「亡国のイージス」を読んでいないと解りにくいって事で。

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