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アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)

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アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)の商品レビュー

4.0 究極の幸福論を、活き活きとした文体で。
題名のインパクトが強すぎますよね。
2007年には役所広司さん、鈴木京香さんらの出演で映画化されていたようですが、その時は全く気付きませんでした。

「人間には、いろんな生き方があって、正解も不正解もない。
 他人の尺度で計った幸せは、本当の幸せじゃない。」
言わずもがな、といった感じの「幸福論」なのだろうが、
それがとても活き活きとした文体で、綴られている。
強烈な個性をもつアルゼンチンババアに惹かれる自分の父親。
それを最初は笑い飛ばしつつも、
いつのまにか、その世界に、自分も引き込まれていく。
18歳という年齢の女の子ならではの純粋さが、あちこちにちりばめられている。
奈良美智さんのイラストが、これまたステキ。
文庫本なのに、すっごい得した気分。
5.0 最後の最後で
薄くて、文字も大きく、挿絵もあり
(巻末にまとめて、ですが)
読みやすい本だと思います。
よしもとばななさんの入門篇としてもいいのでは?と
思いながら読んでいました。

「確かこれ、映画化されたはずだけど、
これをどうやって映画にするのだろう?」と
思うほど、ドラマチックな出来事はあまり起こりません。

人も二人、亡くなりますが、
呆気なくなくなり、そこに闘病のドラマがあったりする
訳ではありません。

え? え?と思いながら読み進めていったのですが、
最後の最後、p80の最後のユリさんの台詞が泣けました。

なんてことのない台詞なんだけれども、
とてもいい台詞で、これ2行を読むためだけでも
この本に出会えてよかった、と思えたほど
(帰宅後の夫にその部分だけ読んで聞かせて
また泣きました)。

また奈良美智さんの絵も素敵でした(表紙含む)。
紙質も普通の文庫本より厚めで
ちょっと凝っている感じがしました。

とにかく。
読んでみてください。
オススメです。
4.0 人になんと言われようとアルゼンチンババアといて幸せ
ばななさんの目線が感じられた1冊でした。
生きるということ、愛するということ、そして死。
世間にある、ひょっとしたら自分の中にある固定観念などにとらわれず、
真の価値観に沿って生きることのすばらしさも訴えているように思えた。
登場人物の会話の中に、いくつか心をうつせりふがあり、それが本当に自然に、読者にしみてくる。
特に心に残ったのは、
「好きな人がいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いていてほしいって、そう思ったのよ」
というせりふ。自然に泣けました。
単行本では、装丁が凝っていて、挿絵なども美しいらしい。
こんなにいい作品だと知っていれば、そちらを買えばよかったと後悔している。
4.0 映画化、おめでとうございます。
いろんな背景を背負った人たちが、心を通じ合い、静かな幸せつくりだしていくという吉本的基本
はがっちりで、期待通りで安心して読めます。何回味わってもいいなあ、と感じられるのは
ファンの証拠。
でも、この話はまさか!、という行動にでる人物が他著では女友達、もしくは一人称本人である場合
がおおいのに、父親ってところが考えちゃいますね。
父親だと生臭なってしまいかねないし、父親の相手が昔はバタ臭くてきれいだったんだけど、今は
だらけきったゴミ屋敷のおばさん。背景的にはぜんぜんきれいでない。
・・・父親なん?自己の投影ではないし、また、自分の一部を構成している「恋人」でもなし。
自分の一部であることには疑いようがないのだが、いままで自覚されず埋まってたのだが、なんか
のひょうしに掘り出してみると、かなり異質なもので扱いようがわからない、とういうものの
体現化かなあ?で、わかんないので様子をみていると、とんでもない女の人とすんでいたという。
ああ、私ってなに?

日本的な、清潔な生活を維持するのには、かなりの手間と労力がかかってて、それは習慣化されて
普段は気がつかないのだけれど、そういう手間をかけなくても人間は幸せなんだってことを気づか
せてくれたようにおもいます。
禁欲的で勤勉でなくてもいいじゃないの、とか、将来設計はそう深刻になってもならなくても
大してかわらないので気楽にいこうとか、まあ、アルゼンチンのような価値観をみせてくれます。
そう、アルゼンチンの空はスカッとどこまでも青くて美しいので、それですべてよし、なのです。
それだけで幸せで、青い空がない幸せは、結局、うわべだけの偽物なのです。
というお話だとおもいました。



4.0 イラストも素敵です☆
「本当の幸福」って何かを考えさせてくれる本でした。
それは他人の目や意見を気にしない、自分だけのもの。
アルゼンチンババアの生き方がそれを教えてくれたように思います。

「大切な物や人に囲まれて、自分流に生きること」
これに勝る幸福なんてないのかもしれません。

愛着のある道具の使い方一つを見たっていろんな愛の示し方がある。
清潔を保ち、汚さないように厳重に使うことも一つの愛し方ではあるけれど、
アルゼンチンババアのように、
ボロボロでみすぼらしくなっても肌身離さず使い込むのだって愛だ。

ただ優しくて気のいいおばさんの話ってだけじゃつまんない。
アルゼンチンババアなんて一度聞いたら忘れられないニックネームと、
強烈な個性をスパイスに加えるあたり
やっぱりよしもとばななさんのセンスには脱帽です。
アルゼンチンババアの不潔さと曼荼羅の美しさの妙な具合に
コントラスト化してて絶妙にいいんです!

不思議な味わいのある作品でした。

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