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富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのかの商品レビュー 知識は活力の源
純金融資産1億円以上所有する富裕層のみが入会する権利を持つ会員制クラブ「ゆかし」。 【Success】
【本書購読におけるポイント】 『日経ビジネス』の巻頭特集「時事潮流」を見て
定期購読している『日経ビジネス』の巻頭特集「時事潮流」でYUCASEEが紹介されており、興味が湧いて同書を購入。成熟した消費社会では従来のようにマス向けの商品をただ陳列するだけでは誰も買おうとは思わない。そういう中で「富裕層のニーズをまず伺った上で商品を探し顧客に提案する」というスタイルは流通におけるコロンブスの卵の発想と言える。本著が最終章で訴えるように「個人が主役の社会」は生産者ではなく「消費者が主役」。新世代の富裕層に関する本ではあるが、成熟社会における流通のあり方の新モデルについての示唆を与えてくれる本である。 「日本の富裕層はまだ12歳の少年」トリックルダウン効果の妄信は自らの首を絞める
プロモーションの模範のような本である。高岡氏の如才ない商魂には賛嘆の他ない。だが残念ながら、質の高さと情報の凝縮度においては、ロバート・フランク『ザ・ニューリッチ』に遠く及ばない。こちらはリッチスタン(富裕層の帝国)の陰影も浮き彫りにしており、富裕層の資産が大きな市場リスクに晒されていること、マージン・ローンの逆レバレッジ効果、回転売買で美術作品の値を吊り上げるHFマネジャーの存在、富裕層の子供が薬物中毒に陥る確率が高いこと、巨額の資産は必ずしも人を幸福にしないこと、等々が語られている。 日本版のエリート交流組織
この「ゆかし」という富裕層の所属するプライヴェートクラブは、今はやりの「スモールワールド・ネットワーク」の一種だろう。海外にも財界人が集まって交流し、人脈を深める、ビルダーバーグ会議やボヘミアン・クラブのような会合があるが、「ゆかし」もそのようなたぐいのクラブだろう。富裕層は富裕層ゆえの悩みがあるということかもしれないし、ビジネス上以外のつながりを求めているということである。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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