少々誇大広告では・・?
結論から言って、これ一冊で車検をパスしようと企むのは無謀かもしれない。車検における最大の難関とは何であろうか?私が思うにそれは点検整備であって、書類記入などの手続などではない。整備は結構面倒なものである。まず、二、三万する工具が必要なのは当然として、点検や整備をすべき部分を見つけ出す最低限の知識も必要である。この本において、その辺りの説明は非常に薄く、残念ながらその多くが他の本に委ねられてしまっている。酷評するつもりはない。この本が全くの役立たずかというとそうではないからである。車検手続の説明が写真入りで非常に詳細にされているので、車検当日に要求される行動が手に取るように分かる。この本の手続重視といった特徴は、メカには詳しいが車検は初めてだという人にとっては有用であると思われる。また新車購入後初めての車検(3年目)という人にとっても(実質ノーチェックでもOKという意味で)有用であろう。
著者の考え方には賛同できる部分が大きい。車の知識は持っていて邪魔になるものではないし、自らの命を乗せて走る車である、その安全は自らが確保するのが当然ではある。可能ならば、必要な知識を身に付け、ユーザー車検に挑戦してみるのも面白いかもしれない。一読の価値はある本である。