やさしいけれど、充実した本
改定前は購入していませんが、簡単に言うと、このCDはとてもよいと思います。学生のころ瓜谷良平先生の授業でひたすら動詞の活用をさせられたものです。そのくらい動詞の活用は大事なもので、(1人称単数から3人称複数までの全部を)どうしても一人で勉強すると「見てわかった」気持ちがしてしまいますが、口に出していうことが大事です。そうすると、実際使うことになってもすらすら出てくるようになります。ちょっとCDは早いかもしれませんが、慣れるくらいにがんばると実力はつきますのでお勧めです。
2年前よりも進化した文法書
本書は2003年5月に「カルメン先生のスペイン語レッスン」(三修社)として刊行された書を改題し、CDをつけたものです。 私は2年前、「カルメン先生…」のレビューで次のように書きました。
☆☆☆:CDが別売りであることは大きな減点 2003/07/26
「妙齢のスペイン女性・カルメン先生があなたをスペイン語の世界にいざなう、といった風情のイラストをあしらった表紙ですが、内容はいたってまじめできちんとしています。表紙とタイトルが読者を遠ざけてはいないでしょうか。
動詞の接続法過去完了まで活用表を掲載し、例文も提示しながら分かりやすく解説してくれています。接続法をおざなりにして平気な入門書がスペイン語学習本には散見されますが、この本はその心配は全くありません。練習問題まで含めて接続法に十数ページが割かれているのは、良心的な構成といえるでしょう。
しかしこの本には付属CDがありません。CDは別売りです。」
というわけで、本書「やさしいスペイン語文法」は、前著の表紙とタイトルからカルメン先生の軽いトーンを取り除き、その上でCDを付した作りになっていて、私が以前主張した案を図らずも取り入れた改良版になっています。しかも改題前よりも価格が安くなりました。でしたら、2年前にCD付きで出版することを検討すべきだったと思います。
CDの吹き込み時間合計は約70分。担当者はスペイン人の男女です。掲載されているスペイン語例文だけでなく、様々な動詞の活用表を一人称単数から三人称複数まで愚直にひたすら読みあげています。このCDにあわせてシャドウ発音練習すると良いと思います。私もスペイン語動詞の「線過去」「点過去」「接続法」などはぶつぶつと音読しながら頭に叩き込んだものです。
ただし、吹き込み速度が初心者には少々速いかもしれません。もう少し手加減しても良かったと思います。