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はじめての宗教学―『風の谷のナウシカ』を読み解くの商品レビュー 宗教学の入門書として楽しく読める
『風の谷のナウシカ』をツカミにして宗教学の世界に学生を引きずり込もうとする本だ。ナウシカや風の谷の住人を宗教説話の登場人物になぞらえたり、ナウシカの服の色から宗教における色の役割の話を始めるなど、ナウシカはむしろ話のきっかけで、宗教学のお話をするのが目的。宗教からナウシカを解説したり、隠喩を求めたりする本(そう言えば、そんな本を一冊レビューでけなした覚えがあるなあ)のうさん臭さとは無縁で楽しく読めた。 忘れていた何か
縁あって正木先生の講演会を聞きました。テーマは「千と千尋」でしたが、気付かず見過ごしていたシーンにある必然的に作られたメッセージを先生が読みといてくれて、とても新鮮で、楽しかった。 タイトルに偽りにあり
ナウシカを読み解くと謳いながら、実際にはナウシカを枕によくわからない宗教論がえんえんと続いていく代物なり。 「はじめての」だからしょうがないか
「ナウシカ」は、人間性の底深さを有しつつもエンタテインメント性を些かも損なっていない、あるいは、表層的に愉しませるものでありながらも穿ちうる問題を多く孕んでいるという、その意味ではこのテの問題を探る絶好の機縁となるテクストだと思います。けれども・・ナウシカの処女性は重要であるにもせよ、王蟲がいつまでも幼生の状態であり続ける(蝶などのように「変態」を果たさない)、したがってナウシカと相通ずる「童子王」的存在なのだという解釈など、どうだかなあ、と思ってしまいます。マンガ版「ナウシカ」などには、作者宮崎駿自身の峻烈なる思索の軌跡が見てとれる、それだけに、参照や取っ掛かりとしての「ナウシカ」ではちょっと不満。 ナウシカの世界から宗教学の世界へ
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