活元運動
金井先生の整体指導を受けている者です。
先生の指導ではいつも、じっくり時間をかけて対話し、体を診てもらいながらもその状態について丁寧に説明をしてもらえます。だから、自分の心身についてはよく理解できるのですが、この本ではさらに、金井先生の想いや、他の人の経過を知ることができて、「整体であること」についてより深く理解することができました。 第二章の活元運動については、読みながら「なるほど!」と膝を打つことしばしば。それまでに抱いていた疑問もずいぶん解きほぐされました。90ページに、「(活元運動を)知らなくても、病症を経過するために、痛みや苦しみのなかで自分の心身をきちんと把握できた人は、自然と命への信頼という境地を獲得したでしょう。」とあります。活元運動は特別なことではない、と今は私も断言できます。自分の心と体の内側にじっと目を向けてそれを感じて、体のやりたがっていることをやる、ということを自分に許せばいいのだと思います。あくびをする、くしゃみをする、首をまわす。体の要求に素直に応じて、体に任せる、という感じがします。その素直な心は、みんなちゃんと持っている。体もその力を持っている。ただ、心の「こり」がブレーキをかけてしまう。
金井先生の指導を受けていくことで、私はそのブレーキをはずすことができました。でも、その方法は人それぞれ違うのだろうと思います。ただ、この本を読んで「自分の体への信頼感を取り戻す」ということがわかったら、きっと、方法がみつかると思います。自分の体に信頼がもてるようになれば、ありのままの自分を「これでOK!」と受け入れるということも、自然とできるようになります。
心を、体を、どう捉えていくか、自分に自身がなくなってしまっている人には特におすすめです。
ちなみに・・・予備知識なしで活元会をみるとかなり怪しいです。でも、宗教色はゼロ。私はそこが気に入っています。どの人の体にももともと備わっている力なのだ、ということですね。私は生物学を学ぶ者ですが、科学的な知識に照らしても、納得できるものがたくさんあります。発熱という現象だって活元運動と言って良いと思いますが、風邪ウイルスが引き金とはいえ、免疫細胞が必要に応じてやっていることです。熱が出ることはウイルスを効率よく排除するのに必要なんですから、せっかく反応している体を熱さましで鈍らせるなんてもったいないこと。体ってのは、医学よりもず~っと深く体のことを知っているのです。(考えてみれば当たり前のことでしょ?)

この本がすごい!
【病む】ことは、『力』、なんと力強いことばだろう。
病むことは、治る前の前段階であって、
悪いことではない。
マイナスの想い(こころのしこり)を口にしたとき、
初めて、病は、消えて行く。
金井さんは、自らの語り口で、
野口整体を自分なりに説いた。
この本は、生き方を教えてくれるものだ。
何度も読んで、深い智恵を得ることだろう・・・