レビュー。
獣木野生(旧PN伸たまき)のパームシリーズが好きです。調べたら20年以上前からスタートしてる。でもマイナー。存在は当初から知ってたんだけど、初読は5年位前か。その当時、結構しんどい恋愛してたんだけど、何とか乗り切ったのはこのマンガのおかげかもしれない。勿論理解ある友人や、その他の知識やエネルギーもあったけど。
作中の主人公の最大の凄さは「真実だけしか言わない」という、そのイノセンスぶりに尽きる。言葉にしてみればシンプル。でもその凄さを知るのは、身を持って実践し始めた時。舌を巻いたよ、俺は。鋭利なナイフのような言霊が曖昧なもやのような人生の澱を取り除き、孤独を浮き上がらせていく。我ながらその真実振りにぞっとした。俺は寂しかったのだった。
本当のことだけを言うのと、デリカシーなくエゴを通そうとするのとは似ているようだが全然違う。じゃ、どう違うのかと自問してみたら、、、共感なのかなー。ただし共倒れする共感じゃなくて。
この本はふと思いつきで購入を決意した。持ってるだけで昂ぶる?感じがして、その情動に身を任せてみたと。こーゆー本とかの選択権って、自分にはないんだよな。俺が本を選んでるんじゃなくて、本が俺を選んでる。そう思ってる。
ジェームスの父親の正体は・・・
・・・『きっとあの人』と、『オールスター・プロジェクト』の頃から見当をつけてはいますが、みんなもうすうす分かってて奥ゆかしく黙っているんでしょうね。でも、私は「ねえねえ、あの人じゃない?」といいたくてたまらなくムズムズしてます。ジェームスは、この世でセレス=ジョゼと恋人=シドの他に妻、計3人の「特別な女」をもつ、ということだったので妻はシドではないんだな、と半分がっかりしながらも覚悟(?)はできていたつもりでしたが、あの「小さなジョイちゃん」が?!
『私と結婚してくれる?』『わかった』の即決「婚約」には意表を衝かれました。
私はジョイと同じ16歳の娘がいるので、カーターの気持ちは半分解ります。カーターの場合は男だからもっと複雑かもしれないけど・・・。
このパーム・シリーズは、人々の運命的出会いと繋がりや、人と地球との生理的関係、そして人それぞれの人生に於ける「使命」といったものが根底のテーマになっている、といえます。
著者自身は「パームを描くために生まれてきた」と仰っていますが、私たち読者は「パームを読んで感動する」という「ご縁」をもって生まれてきたのだ、と思っています。『パーム』の登場人物やストーリーの展開に違和感を感じる、という人は「ご縁が薄かった」ということでしょうね。
私は、二十数年もこんなにのめり込んでて、とても幸せです。