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キャピタル・フライト 円が日本を見棄てる

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キャピタル・フライト 円が日本を見棄てるの商品レビュー

3.0 円に対する危機感
日本の銀行の不良債権や政府の赤字についての危機を述べたもの。

2001年当時、日本が抱えていた問題を放っておけば円離れが起こるので、正しい問題認識をして日本全体が誤った方向にいかないようにしろということを著したものである。
前半部分は著者が得意とする会計を用いて、当時の一般的な見識が根本的に間違っていると述べている。不良債権や国債の取引価格と金利の関係など、知らなかったものも多く非常に勉強になりました。「大手30社問題」など著者が提起するものも多少はあるが、基本的には他人が述べていることに対する批判や賛同に終始している印象を受けました。何かと他国を引き合いに出したり、極論に至ったりして論理を成立させようとしている感じが否めません。最後のポートフォリオの部分は一転して、個人の身を守る方法が書かれていました。奇をてらった文章ではなく、素直に納得できる部分ではないかと思います。
会計についてや、「こんなことがあった」「こういう仕組みになっている」という箇所について非常に勉強になる本だと思います。
3.0 国家のバランスシート、国債と不良債権の解析
 リスク管理と会計戦略を得意とする木村氏による経済破綻の警句論集である。キャピタルフライトとは経済破綻によって、日本に集まった外貨や円が国外に流出する事を表現している。本書は、前半が日本の経済が抱えている実態と潜在的リスクを正確に指摘し、後半ではその現実から想定される将来の経済破綻のシナリオを記している。

 まずは得意の会計のマクロな視点で日本のバランスシートを試算し、決算報告書として明らかに債務超過になっている事実を具体的金額で指摘する。債務超過の状態の中で、(確か大平内閣で)特別に発行した赤字国債の発行が既成事実化して、年々かさんで行く事に危惧する。いささか飽きれた事に満期の国債の返金には借換国債を発行して、自転車操業・問題の先送り状態であった事を知った。

 不良債券についても、不良債券政策の大きな問題点を指摘している。正しい不良債券の処理は会計の基本通り、貸倒引当金として負債に計上(結果として自己資本が減少)して、資産と資本が等しくする、間接償却である。 ところが金融当局の提唱した直接償却論では不良債権の回収をあきらめて、バランスシートから切り外して、不良債券を無くす事が目的となって、結果として、会計が経営の正しい実態を記述していないという、会計基本の無視であると指摘している。更にマクロな視点では仮に不良債権を他社に売却してしまえば、会社単体では不良債権が無くなったように見えるが、日本経済全体では不良債権がババぬきのように移動しただけで本質的解決していない事を指摘する。

後半の経済破綻のシナリオについてはレビュアーは予測否定派のためノーコメントである。

2.0 理論と直感のギャップ
経済理論的には誤った主張がなされている。ただ、この本の主張は直感的には受け入れられやすく、実際にメディアなどでこの本と同様の主張をする論者は数多い。

おそらく著者からすれば教科書的な経済学を現実に当てはめるのには限界があるということだろう。実際、過去には経済理論上正当とされた主張の誤謬が明らかになり、直感的な感覚の方が正しかった(あるいは少なくとも正しい可能性があった)と認められた例も多い。70年代・80年代の情報の経済学やゲーム理論による一連の発見などはまさにその好例だろう。

しかし、経済理論は非常に理論的に精緻なものであり、たとえ直感が正しいと直感的に考えたとしても、現時点でそれを理屈で崩すのは難しい。したがって、この本のような主張を堂々と展開するならば、理詰めの経済理論のどこに問題があるのか、どのassumptionがtoo strongなのか、そういった点をおぼろげでもいいが指摘すべきではないか。そこまで持ってくればあとは経済学者の仕事になる。

1.0 あのー・・・日本は変動相場制なんですが・・・
キャピタルフライトねぇ・・・
日本が変動相場制って忘れてるんじゃないかしら
対外債権国だからこんなことは有り得ないのにな・・・
こんな本書いて恥ずかしくないのかな・・・

ついでに言うとハイパーインフレを想定してるようだけど
それは年17000%以上のインフレなんだけれど・・・

1.0 トンデモ本の著者に経済政策の一端を担わせる日本って。。
資本逃避で通貨危機?通貨危機って大抵は借金返せなくなることですけど。日本って世界最大の対外債権国じゃなかった?それに資本収支が赤字になったら結局は経常収支が黒字になって国際収支はトントンで何が問題なの?っていうか日本は貯蓄余剰だからずっと資本収支は赤字。赤字が一時的に拡大しても為替が下落してバランスが戻るし、デフレ回避にはプラスに働いてむしろハッピーかも。こんなの学部レベルの経済学なんだけどなあ。

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