お笑い成分アップ!
~探偵部の部長と先輩、という非日常的な大ボケコンビが登場することもあってか、
これまでの東川作品よりも石崎幸二により近いテイストになっています。ただ、そのせいかどうかは分かりませんが、
真相は新本格的なちょっと現実的とはいいがたいものになっているのが残念です。
なにしろ、2つ登場する密室の、両方ともがそうなんですから…。
い~~ちおう
「密室そのものが非現実的なのだから、その真相も非現実的たらざるを得ない」
という説明はなされてはいますが…。
でも、本作の真骨頂はミステリのパロディを含めたお笑いセンスにあります。
ギャグミスとしては充分堪能できると思います。~
ミステリ、お笑い系?
私立高校・鯉ヶ窪学園の保健室の密室で男の他殺体が発見され、その日から芸能科の女生徒が謎の失踪を遂げる。学園の探偵部の三人組が顧問と共に調査に乗り出した。 こう書くと、探偵部が物凄く優秀な感じを受けますが、「えっ、こんなに緊張感なくていいの」と思わず突っ込んでしまうほど、お気楽です。(しかも、そのお気楽さが、学園の校風でもあるようです)一応、事件を解いてやる、という気持ちはあるのですが、何故か、場の雰囲気が違う方へ違う方へと流れていきます。
普通に、この年代の男の子達がじゃれあっている感じがして微笑ましいです。事件の凄惨さも霞んでしまいます。これなら、ミステリってなんか怖そう、難しそう、なんて感じてらっしゃる方でも気楽に読めること請け合いです。
謎解きの方は、「これでいいのかな~」って感じるところもありますが、割と楽しめました。
読む時は、出来れば公共の場を避けてください。笑ってしまって、周りの人から変な目でみられないように。