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私は趣味でローマ・カトリックの研究をしているのですが、私の興味はどちらかというとカトリックの教義よりも歴史や美術などの方に傾いています。そういう私にとって、この本はまさにうってつけの本なわけです。 同じ出版社から出ている「ローマ教皇歴代誌」も代々のローマ教皇を中心にカトリックの歴史が書いてありますが、こちらは組織としてのローマ・カトリック教会の視点でカトリックの歴史が書かれています。 少しでもカトリックを知っている方ならご存じと思いますが、カトリックは初めから現在と全く同じ教義と組織を持っていたわけではなく、作中では、イエス・キリストの復活から現代に至るまで、時代ごとの情勢とそれまでの教義、組織とをすり合わせながら今日のカトリックの教義と組織がいかに形成されてきたかについて多くのページを割いて説明がされています。 そうしてカトリックは「人類の歴史において、もっとも強い継続性をもつ宗教組織であるとともに、もっともたくましく時代ごとに教義を再解釈し、生きのびてきた教団」と作中で著者が評している、現在世界で最大の宗教教派になったわけで、それについては賛否両論ありますが、いずれにしてもローマ・カトリック教会なくして世界の歴史を語ることが出来ないことは、ほとんどの人が一致する意見だと思います。