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日本語大シソーラス―類語検索大辞典―

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日本語大シソーラス―類語検索大辞典―の商品レビュー

5.0 唯一、使える類語辞典
日本語の類語辞典は、殆ど、何のためにあるのか分からない、使えないものばかりですが、ただ一つ本書は実用に耐える辞典です。
「ロジェ」の日本語版、と言えば、分かる人には分かる人には分かるでしょう。
表現したいことははっきりしているが適当な言葉が出てこない、という時、索引を見て最も近そうな項目を引いていけば、高い確率で希望の言葉に到達することができます。また、その道筋が一本ではなく、何通りもあるところに大きな特色があります。この点、「一単語(の一用法)はひとつのカテゴリーに配置する」という主義の類語辞典とはまったく異なります(例えば講談社の類語大辞典がそうなのですが、私にはあの辞典の目的がよく分かりません)。
ただ、収録語彙には死語と思われるようなものも一部あり、逆に抜けている表現も多く、まだまだ改善の余地はあると思いますが、とにかくこういう辞典が出たことを喜びたいと思います。
なお、どちらかと言えば「知ってはいるが思い出せない」レベルの人に適した辞書で、語彙があまり少ない人には使いこなせないかもしれません(そのような人に適した辞書が他にあるのかどうか知りませんが)。
3.0 もっと深いものを!
単語が「ABC順」や「あいうえお順」に並んでいるのは「そうでないと引けないから」で、それ以外の必然性はない。では、それ以外にどんな並べ方(分類の仕方)があるか?というのは古今東西の多くの人にとって興味深いテーマだった。

「人間、動物、植物、鉱物…」という生物学的分類は「ABC」や「あいうえお」よりは何らかの必然性やつながりがあるが、そこに深い思想は見られない。残念なことに、多くの我が国のシソーラスは、この段階にとどまっており、また、英米のシソーラスは、せっかく1852年にPeter Mark Rogetが打ち出してくれた哲学的分類をほとんど無視している(もちろん、オリジナルの分類法が完璧だと主張したい訳ではないが、そこには学ぶべきものがたくさん含まれている)。

確かに「便利な言い方はないか?」という実用的態度でシソーラスを使う場合、こんなことは問題にならない。しかし、シソーラスを眺め回し、そこからインスピレーションを得ようとする哲学的態度で臨むなら、大規模で便利なだけのシソーラスはもの足りないということになってしまう。そういう意味で、本書は「大規模で便利だが内容は普通」という評価になってしまう。

民主主義の世の中は「見えにくいこと」より「見えやすいこと」によって影響される。「このシソーラスには何万語載っているか」とか「こんな変わった言い方まで載っている」というのが「見えやすいこと」だ。「見えにくいこと」とは「載っている単語と単語のつながり」や「概念(範疇)どうしのつながり」である。シソーラスからインスピレーションを得ようとする場合、後者の「見えにくいこと」の方がずっと重要である。以下のシソーラスの元祖まで遡ると、このことの重要性が見えて来る:
Rogets Thesaurus

Peter Mark Rogetの分類哲学にまで遡り、本当の意味で「面白いシソーラス」を誰か出してくれることを心待ちにしている。電話帳みたいなシソーラスばかりじゃ面白くない。「どうせ、みんな索引から単語を引くんだから」という態度もやはり面白くない。
2.0 国語辞典と連携すれば解決?
これは類語の語彙だけが羅列されている辞書(シソーラス)だ。

もちろん、これだけのボリュームだから、それだけでも大変有意義なのだが、これで語釈があればとないものねだりをしたくなる。かといって、さらに語釈を追加すれば、二分冊にも成りかねなず、妥協するしかかなかったのだろうと思う。

ただし、あとがきで編者が触れているように、国語辞典とリンクすれば語釈が補えるとは限らない。
というのは、類語辞典に必要とされる語釈は国語辞典とは違うからだ。例えば国語辞典で類語を引くと同様の語釈が書かれていて、違いが判らないことがあるが、その違いが些細なことで、かつ、その方が読者の理解が早いなら、それが悪いとは言い切れない。また、類語の中から特に代表的な語だけを採用して、スペースを節約することも考えられる。(「愛犬」だけ採用して、「愛猫」「愛馬」は省略など)
しかし、語釈のある類語辞典なら、羅列された語の中から最適な語を選ぶ辞典なのだから、使い分けを明示する必要があるだろう。

また、冊子版のみの問題だろうが、組版が悪く、非常に読みづらい。
冊子の大きさや組版の問題は、電子化されれば解決する。版元の大修館がEPWING版を発売すれば理想的だが、その予定はなさそうだ。当面はLogiVista版をEPWINGに変換して使うべきだろうか。
(ジーニアスが改版されると、ちゃんとEPWING版で改版されている。編集者の好みなのだろうか? 三省堂や岩波のように電子辞書の窓口が統一されていればこのような混乱は避けられるのだが)
5.0 今までになかった種類の辞典
語彙のみが羅列してある辞典。厚さ約7.5cm、重さ約2kg。
本文の4/10が索引になっている点がユニーク。
(全ての語が索引に載っているわけではない。)
同じ語が複数のカテゴリに何度も登場する。
(枕詞や草花・星の名前、学問のジャンルなどの)リストや
各項目の関連語が多く掲載されていて便利。
オノマトペや人名、成句・ことわざや聖書の台詞も多数掲載。
読みにくい語句には適宜ふりがなもふってある。

他には無い種類の本で、言葉を探すには大変便利。
最初に調べた言葉は、「ラマーズ法」
次に調べたのが「ドンファン」。
いずれもど忘れしてしまって困っていた。
知らない語を知ることも出来、
文章を書くときに大変重宝してる。
語彙が少ない自分のような人間には必携だ。

3.0 内容はいいが値段と分厚さが難点
 類語検索大辞典とあるように、文章を書くときに、より適切な語句や表現を探すのに用いると、非常に便利な辞典です。

 角川や講談社の類語辞典と違って語義が書かれていないため、類義語の意味や用法の違いを知るには、別の辞典を見る必要が生じますので、その点は不便です。そのかわり語数は豊富ですから、使用目的を限定すれば、非常によくできた辞典であり、文章を書く人にとっては必須のものとなるでしょう。

 しかし、内容量のわりに値段が高いのと、本自体が大きすぎて使いにくいのが難点です。同じ内容量で、もう少し小型の廉価版が出されれば申し分ないのですが。

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