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まるでムンクの叫びのように“情報洪水”から耳を塞ぎがちな生活者の、心の琴線に触れるにはどうすればいいかを、最新の事例と方法論・ツールとともにやさしく示してくれた本です。 第一に想定された読者層は、企業のブランドマネジメントやキャンペーン・広告販促を担当する実務家層のようです。 彼らが自社の課題を解決するために、「A.何をすべきか(=What to do)」を、広告会社とのオリエンで披露します。 それをもとに、広告会社のチームが、「B.何をいうべきか(=What to say)」をクライアントとともに考えます。 クライアントとチームの間を行きつ戻りつして、この二つの「What」がある程度固まったら、次は「How」を考えていきます。 「C.どのようにいうか(=How to say)」・・・具体的な表現を考えていきます。 「D.どう届けるか(=How to deliver)」・・・テレビCMにするか、電車の中刷り広告にするか、あるいはその両方か・・・などを考えいきます。 コミュニケーション環境が複雑化し続けている現在、一昔前に較べて、とりわけC.D.の「How」の部分の重要性と難易度が増しています。 この「How」の部分を、当代随一のブランドストラテジストやプロデューサーが、具体的にどのように解決しているのかが書いてあります。 ・・・集英社「ジャンプスクエア」創刊キャンペーン、日清カップヌードル「FREEDOM−PROJECT」、日本コカ・コーラ「爽健美茶 Beautiful Story〜あしたまでの距離」、JR東日本「モバイルSuica」ゲームユーザー獲得キャンペーン、米国KTRS「盗まれた鳥キャンペーン」等々・・・。 上記プロジェクトには、電通が開発した最新鋭のフレームワーク・メソッド・ツールが投入されました。プロジェクトチームの人々の優れた力量にそれらが加わることにより、各々のプロジェクトは成功しました それらフレームワーク・メソッド・ツールに関しても、この本ではその開発思想から原理・適用事例まで懇切丁寧に解説してあります。 現役のブランドマネージャーや宣伝担当者だけでなく、これから企業の宣伝広報・マーコムセクション、あるいは広告業界を目指す大学生にもお薦めのお得な一冊です。
taiyaki#016 『インターネットによって情報があふれている現代では、人々は「情報バリア」を張り、知りたい情報、 興味を持った情報にしか振り向かない。なので、これからのコミュニケーションにおいては、 そのような人々に「興味を抱かせ」、「誘い出す」アプローチが重要だ』とこの本はいいます。 わたし自身の経験に照らしあわても、確かに一昔前と違って、テレビを見る時間よりもネットに触れている時間の方が多い気がするし、 たくさんの情報で自分が何が必要なのか、わたし自身もわからなくなってしまうことが多くなっていました。 この本は、これからのコミュニケーションには「シナリオづくり」が必要で、消費者の生活や態度にあわせて、 クロスメディアでアプローチするということの重要性を説いています。 具体的な10の成功事例に加えて、電通の9つの最新メソッドやノウハウが公開されていて、 マーケターや広告の企画に関わる人にとっては、とても参考になるのではないでしょうか。