現代に読んでも色あせないクラスター理論
関連する事業を地理的に連携し、事業価値を最大化する概念は
現在の価値組ビジネスにも当てはまります。
(個人的には九州の黒川温泉がはたと思い当たったりして、
既成の大規模国際企業のみならずあらゆるビジネスモデルに
照らし合わせて考えてみる価値があるのではと思った)また、最後の章ではアメリカの投資システム/経営方法論の問題点も
指摘しており、(短期的財務利益を追求しすぎる)1999年の初版発行
を考えると達観としかいえません。
クラスター理論やダイヤモンドフレームワークが素晴らしい
この本は、「国の競争優位」の要約・改訂版みたいな内容になっている。すごく読みやすいが、内容は深い。経営学を応用してここまで説明できるとはすごい。普通、経営学では企業の成功要因を1つの企業の戦略に求めがちであるが、国という単位を通して見た場合には、その当該企業を取り巻く環境にも実は影響されるというのが、ここでの考え方である。 クラスターと呼ばれる産業集積(のようなもの)や、ダイタモンド・フレームワークと呼ばれる競争環境分析などは、非常に素晴らしい。難解な経済学を学ばなくても非常に優れた分析を行うことができる。
ポーターは古いとか死んだという人たちにポーターのことを聞くと、たいていが全くわかっていない。一度この本を読んで、きちんと理解してからそういうことは言って欲しい。
読みこなせれば、ポーターがまだまだ新しいことを知っていただけると思います。