マネジメントは管理ではない
マネジメントは管理ではない。マネジメントを管理だと考え、どうにも自分になじまないと感じているマネージャーや、
管理者としてのマネージャーに日々不満を抱いている方には、ぜひ読んでいただきたい一冊。
実際、マネジメントが管理するだけの非生産的な機能しかもたないものなら、
その重要性がこれほど説かれることはない。
それは生産の機能をもった組織において、
まさにその生産性を向上させるために有効なひとつの機能こそがマネジメントである、
ということがこの本を読めば納得できる。
さまざまなドラッカーの著作から、ドラッカー自身がそのエッセンスを抽出して、
一冊にまとめあげただけあって、手っ取り早く、そのマネジメントに対する考えを
知りたい方には、おすすめします。
後継者を育て引き継ぐ
いつもながら、漠然とした自身の考えが、簡単な言葉で明確にされ、さらに具体的な対策と実施方法まで示されているところが今世紀最高の経営学者と言われるゆえんでしょう。分析のうまい評論家はたくさんいるのですが、「じゃあどうすれば良いの?」といった事に明確に具体的に応えてくれる方は本当にいないものです。ドラッガー先生が前作の「プロフェッショナルの条件」で志されていた、現代社会に自ら変化を起こし変化と共に成長する人物を多く育てたいという意図をより強く感じました。 今著は「Management」に論点を移し、前著の専門家(プロフェショナル)とその専門家をマネージメントする(Management for・・・)で一つのセットになっています。
蛇足ながら、原著に及ぶ訳著はないと思い、今回は原書の「Management Challenges For the 21st century」も合わせて読みましたが、邦訳には現れないユーモアのセンスをも感じました。