広島証券取引所への上場までの生々しいストーリー
この本は、カジュアルウェアのブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(ファーストリ)の広島証券取引所(大阪証券取引所に吸収され消滅)への上場までの生々しいストーリーです。この本は、著者自身の業務日誌に基づいて時系列に書かれたものです。「小郡商事」という個人企業から「ファーストリ」という上場企業に至るまでのストーリーが詳細に書き綴られています。
さらに、著者は公認会計士・税理士ですので、上場申請するための手続きや業務監査・会計監査の内容等が詳しく書かれています。この部分は非常に参考になります。
日記風味
監査役の方の業務日誌を基に書かれているので、非常に臨場感があります。(ユニクロ内部の方はほとんど実名のようです。)
逆に言うと、基本が日記ですので、体系的に知識を得ようと言う方には期待外れになるかと思います。ただし、著者は公認会計士とはいいつつもかなりコンサルティング能力の高い方のようで、会社の仕組みを構築していく過程は参考になります。
リアルでわかりやすく、実用的でもある好著
今を時めくユニクロの成長初期と株式公開期の様子が非常にリアルに描かれている。 株式公開に伴う社内体制の整備方法、チェックポイント、社外サポーターの使い方・交渉方法については非常に参考になると思う。一番印象的なのは、7、8年前の姿から今のユニクロを想像するのは難しいということである。確かに社長の経営ビジョンは大きく、それを一歩一歩実現していこうとする姿は迫力はそれほどないが、手堅い。 ユニクロのような成長は外の会社でも可能なのではないかという甘い夢を感じさせてくれる。
是非続編を書いていただき、その後のユニクロの成長をリアルに描いていってほしいと思う。