個人主義の限界を示唆する本
ビジネス書でありながら、面白い観点からネットワークを作ることの大切さを説いている本である。個人や会社の利益を第一に考えず他者のために考え行動することにより、結局長期的には自分に利益が来るということを著者はこの本の中で言っている。閉鎖された群れの中のコミュニティーを持つのではなく、いろいろな人とつき合う中で何かを起こすことの出来るチャンスが生まれる確率が高いという内容も興味深かった。 また、そのようなコミュニティーの拡大が世界を小さくして、いろいろなことを動かすことが出来る中心存在になるという内容は示唆に富んでいた。
また、如何に拡大できるコミュニティーを自分が形成していけるかという方法論や意識を持つことの重要性も説得力があった。TQMを個人のコミュニティー能力を高めるために適用する方法も参考になる。
ただ唯一残念なのが、リーダーが持つべきスキルがコ-チングであると説明が続きエンパワーと突き放すとの両立を出来ることであるとあるのであるが、もうすこしコーチングの説明を深くソーシャルキャピタルと関連付けながら説明をしてくれれば面白い本になっていたはずであろう。
しかしながら、このような本がビジネスの本であるということにビジネスの未来は明るいのではないかと思わせる意義のある本である。