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「ブランディング」は組織力である (Harvard business review anthology)

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「ブランディング」は組織力である (Harvard business review anthology)の商品レビュー

5.0 ブランディングを表と裏から理解する
まさに仕事で必要に迫られて読んだ本。ひとつの会社で複数ブランドを持つときに気をつけなければならないことや、ブランディングの重要性、リスクをケーススタディで紹介されている。HBR(ハーバードビジネスレビュー)の抜粋なので、ハズレのない論文ばかりで良書だと思います。
5.0 ”コーポレート・ブランディング・ツールキット”という助っ人
第一章で紹介されている「コーポレート・ブランディング・ツールキット」は、
ブランディングよりもブランド価値測定に使えると感じました。

ブランドが構築されていることを前提に、
■ 「ビジョン」「企業文化」「イメージ」
という3要素と
■ 「経営陣」「社員」「ステークホルダー」
という3要素をリンクさせて、コーポレートブランドを価値測定しています。

要素ごとのギャップを解消する様々なクエスチョンも用意されていて、
非常に有益でした。

私は現在、「新規ブランドの構築」を行っていますが、
構築後の頼れる助っ人が現れた感覚です。
3.0 ブランディングは組織力!?
2000年以降に、ハーバードビジネスレビューに掲載された「ブランド」に関する論文8編です。

ブランドを市場に浸透させるのは、経営者や社員である!
当たり前といえば、当たり前ですが、個人的には「目からうろこ」でした。その実例、どのように社内に広げて、浸透を図っていくか?どのような組織構造、文化、管理手法等が、ブランドを強くするか?有名ブランドでは、どのような手法がとられたか?という論文が、後半3編です。
前編4編は、ブランドの分析、評価方法やツール、コーポレートでのブランドのありかた、ブランドのポジショニング等を説明したものです。

ブランドの効果等、基礎的な知識(?)も章末に説明してあり、勉強になりました。

5.0 ブランディング論の最新事情はこの一冊で
ハーバード・ビジネス・レビュー誌に掲載された論文を集めて一冊にしたこの本は、実践的な第2章から5章、ブランディングの本質に触れる第1章および6から8章、と異なるアプローチが多様な寄稿者の論点で簡潔にまとまっていて、どんどん読み進んでしまいました。

特にブランド・ポートフォリオを顧客からの視点で捉えるユニークな手法を提案している第4章「分子モデルのブランド・ポートフォリオ」と、この本のタイトルにもなっている組織とブランドの関係に触れた第6章「ブランドの求心力は社内で醸成する」および第7章「ブランド・マネジメントの成否は社風が決める」は他であまり見られない(または重きを置かれていない)内容なのですが強く共感しました。

ブランディングの実務に携わる方、分厚いブランド本にひるむ前にこちらを読んでみてはいかがでしょうか。

3.0 論文アンソロジーなので視点を広げたい人にいいのでは
ブランドづくりといった場合に、ともすれば消費者にいいイメージを残すにはどうすればいいかを優先して自分は考えてしまいます。
社員は内輪の人なのだからいわずもがなでしょうと思っていました。
しかしながらこの書では、タイトルにもあるように「組織力」にも注意を向けて、経営者、社員、ステークホルダー(消費者、株主、学生等々)のトライアングルが調和したときにブランドは真の価値を発揮すると主張しています。
全部で8章(8論文)が掲載されていますが、
2章: ブランド評価の新手法:ブランド・リポート・カード
3章: ブランド・ポジショニングの最適化戦略
4章: 分子モデルのブランド・ポートフォリオ
5章: マルチ・ブランドが顧客を惑わす
は、消費者寄り・商品寄りで比較的一般的でなじみやすい内容でした。

1章: コーポレート・ブランドの戦略的価値
6章: ブランドの求心力は社内で醸成する
7章: ブランド・マネジメントの成否は社風が決める
は視点が社内に向いていて、本書の特徴が出ている部分だと思います。
消費者コミュニケーションと同じようにインナー・コミュニケーションを計画すべきというのは、
面白い指摘だと思いました。

8章: LVMH:スター・ブランドの育成法
はインタビュー録なのですが、かなり異色のブランド論で、
「マーケティング担当者に広告を任せるのは間違い」
「アートディレクターに運営は任せる」など刺激的な発言に満ちています。
ブランドといっても贅沢品の世界はこうなんだと、それまでの7章とは
180度違った論が展開されていて参考になりました。

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