気楽に読んでみて。
たまたまNHKのビジネス英語をみていてインタビューを聞きました。
アメリカではエリスはとても有名人らしいです。「性格は変えられない それでも人生は変えられる」とありましたがなかなか読んでも「すぐ人生は変わらない」と思いますし実行することは難しいです。
しかし「くよくよ悩んでしまう性格の考え方をちょっと変えてみよう」くらいに読んでみることをお奨めします。
本当に悩んでる人には、大いに疑問
私は途中でこの本を読むことを放棄した。と言うのも、気分が悪くなったからだ。それは、端的に言って、人間の「仕方のない部分」に対する考察が不十分に過ぎると思ったからである。
例えば、この本に書いてある、恋人に振られた例を考えて検討してみる。「恋人に振られた」という事実=Adversityに対し、「非常に落胆する」=consequences の過程の中には、「あれだけ一生懸命あなたのために考えてやってきたつもりなのに」という気持ち=beliefsがあるが、このbeliefsが問題なのだと著者は言う。そして、このbeliefsに対して、
①現実的に②合理的に③実利的に考えて、今持っているbeliefsを建設的な方向に向けて変化させろという。
確かに、この気持ちをずっと抱えてやっていくのは「実利的」ではないし、また、ただ付き合っていた恋人にだけ振られた訳だから、自分の全人生や全人格まで否定された訳でもないから、その意味で「合理的」でもないし、「現実的」でもないとは一応は理解できる。そして、これが論理療法のエッセンスだ。
でも、こんなことは、無意識、或いは半無意識でみんな考えていることではないのか?でも、それがすぐにできないのは何故?
それは、人間には「執着する」という気性があり、これがあるから、そう簡単に「論理」では割り切れないのだと思うのだ。この、どろどろした部分の考察を欠く療法では、比較的簡単な問題には対応できても、実存的問題での対応は無理だと思うのである。