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マンガでわかる小説入門

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マンガでわかる小説入門の商品レビュー

5.0 まずマンガとして面白い
横山えいじさんの担当は絵だけでマンガ自体はすがやみつるさんの作品なのですが、さすがにベテランだけあって面白い!
入門書をマンガにしたものなら登場人物が説明をセリフでダラダラしゃべるだけという形式のものもありますが、この本はマンガを読み慣れている人が見ても十分に楽しめるレベルです。

主人公の小石川雷太くんは「これぐらい言われなくても分かるだろう」と思うようなバカをドンドンやってくれます。
そのおかげでこの本を読んだ人はマヌケな失敗をせずにすみます。

おカタい文芸作品ならともかく娯楽作品ならこの本の知識を頭に入れていたら十分に書けます。
自分の手を動かすことで上達していくものです。
「これで書けるとは思えない」という人もいるようですが入門書にどれほどの期待をしているのでしょう。
あまり手取り足取り教えてもらったら自分の文章にならないと思うのですが。
2.0 これで小説が書けるとは思えない
マンガで書いてあるので、すらすら読めるのだが、小説の技法の解説としては弱かった。
役に立ったのは巻末の新人賞一覧と、フリーウェアの紹介くらい。
もし本屋で立ち読みしていたら決して買わなかったであろう。
最寄りの図書館で借りることをおすすめする。
3.0 才能よりも技術の時代
小説の書き方をマンガで解説…という大いなる矛盾を孕んだ本。
原稿用紙の作法など小説の書き方の基礎の基礎から噛み砕いて解説されている。
「現在の文芸業界では、信念や才能などより、安定して量産できるだけの技術が求められる」という文言が幾度となくちらつく。それさえマスターしてしまえばだれでも出版できるレベルの小説ぐらいは書ける、というのがこの書の第一の主張。
ただ、小説入門のほうに関して言えば、インターネットで得られるレベルの知識しか披露されていない。
この本の強みは、むしろ出版界の仕組や現実、プロ作家の収入といったところまでリアルに描かれているところだろう。このへんは紙媒体の面目躍如といったところ。非常に勉強になった。
5.0 いろんな意味でバランスが良い
小説作法の初歩についてバランスよく説明されています。
小説家志望の主人公の視点からストーリーを展開させることで
初心者が陥る失敗とそれに対する改善をテンポ良くマンガで説明しています。

ただ後半部分に差し掛かると作家として生きていくことの困難さや
出版界の辛い現実など、初心者に対しては少々毒がありすぎる内容が続きます。
安易に小説家を志望する人間を出さないようにとの著者側の配慮なのでしょうが
小説作法に興味を持ったばかりの人間が対象であろうこの手の本にしては
少しやりすぎの感も否めません。これでは実際に創作に取り掛かる前に創作意欲自体を
無くさせてしまいかねないのではないでしょうか?確かに出版会の現実にあえて触れている点は著者側の良心の現れであるとも言えますが。

そうは言うものの巻末には小説作法に関する類書紹介や新人賞リスト、さらに小説執筆に便利なソフトウェアまで丁寧な説明文と共に紹介されており、この部分だけでも充実した内容になっているので、初心者が最低限踏まえておくべきことを知るためには格好の良書と言えるでしょう。
2.0 タイトルどおりの中身ではないのでは?

 タイトルから「小説を味わいつくすための読書のヒントやアドバイスが盛り込まれた本」だと想像したのですが、実際は「この本のアドバイスに従えば、あなたも小説家になれる…かもしれない」という類いのものでした。ですから、まずタイトルがミスリーディングだと思います。

 本書の荒筋は:小説家志望の23歳フリーター小石川雷太は、大手出版社の優秀社に自作のファンタジーノベルを持ち込む。しかし小説作法のイロハも知らない雷太の作品はとても出版できるような代物ではない。エンタメ小説の編集者・野々村ひばりは、小説家の河原崎文吾とともに雷太を一人前の小説家にすべく、様々なアドバイスをしていく…。

 私自身は小説家志望ではないので、本書のアドバイスに感興をそそられることはありませんでした。ですが、本書が描く、日本の小説や出版界がいま置かれている「厳しい現実」の数々には大いに興味をひかれました。

 たとえば、出版界で最近新人賞が数多く設けられている理由について、本書はなかなか面白い事実を指摘しています。日本の書籍流通は委託販売制度が支えていて、一旦小売に引き渡された商品も、売れ残ればメーカーである出版社に返品されます。ですから出版社は少しでも返本を減らすため、一作あたりの部数を減らすことにしました。利益をあげるために少量多品種の手法をとることにしたのです。その結果、より多くの書き手が必要となり、新人賞を設けて次々と新しい作家を生産することになったというわけです。

 また本書によれば、一人の作家が2ヶ月に一作の割合で小説を上梓するとして、ベストセラー作家ならまだしも、一作あたり1万部程度の部数の作品であれば、年収はせいぜい300万円にしかならないとか。しかもその収入から所得税や資料代・取材費なども出していかなければならないのです。

 夢の印税生活とはなかなかいかないとは思っていましたが、これほどまでとは。

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