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イマイと申します。―架空請求に挑む、執念の報道記録

イマイと申します。―架空請求に挑む、執念の報道記録

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イマイと申します。―架空請求に挑む、執念の報道記録の商品レビュー

4.0 漫才のような面白さだが、笑っていられない人も多いのもまた事実

 日本テレビの番組「報道特捜プロジェクト」の名物コーナーを活字化した一冊。架空請求をされた視聴者になり代わって相手業者に質問の電話を徹底的にかけ続け、どんな輩がどういう手口でそうした請求を行っているのかを明らかにしていきます。その取材スタイルが、見ていて妙に小気味良い気分にさせてくれます。

 架空請求業者が最もカモにしたがるのは、覚えのない請求であるにも関わらず金額の大きさや相手業者の脅しトークに怖気づいてしまい、十分な確認や反論を全く放棄してしまう人たちです。

 それに反してイマイさんは、業者の言い分で不明なところ、理解に苦しむところ、間違っているところなどを、ひとつひとつ愚直に確認していきます。
 言葉の暴力によって相手を組み伏すことを目的としている業者にしてみれば、そういう対論は想定外。イマイさんの質問に、大声を出して怒鳴り散らすのがせいぜいで、まともに言い返すことができません。イマイさんが脅しに屈することなく、しつこく電話取材を続けることに、業者はやがて面倒になって一方的に電話を切ってしまいます。
 それでもイマイさんは、執拗にリダイヤルボタンを押し続けます。相手は根負けして、架空請求をしていることをやがて認めてしまいます。そのやりとりは「ボケのイマイ」と「ツッコミの業者」の二人が繰り広げる不条理漫才のようで、かなり笑えるストーリー展開になっています。

 それにしてもこの本を読むとコミュニケーション力の多寡がこうした事件の被害者になるかどうかを大きく分けるのだな、という思いを強くします。業者とイマイさんとではそのコミュニケーション力は、もちろんイマイさんの方が圧倒的に優れています。しかし、業者程度の稚拙なコミュニケーション力にすら太刀打ちできない人がまだまだ世の中にはたくさんいるのも事実です。少々暗澹たる気分になりました。

4.0 イマイ記者のリダイヤル攻撃が火を噴く!
 本書は、架空請求業者追求の特集番組の内容をまとめたもので、相手が根負けするまでイマイ記者が電話を続ける様子を再現しています。
 各章は、架空請求業者にイマイ記者が電話をかけるところから始まります。待ってましたとばかり、業者は使ってもいないサービス料金を振り込ませようとします。イマイ記者は振り込みそうな期待を持たせますが、もちろん振り込んだりしません。
 相手は、あの手この手で脅しますが、何回かすっぽかされて、とうとう捨てゼリフを吐いて電話を切ります。イマイ記者の本領発揮はここからで、何回電話を切られてもリダイヤルし続けます。相手が怒っても、呆れても、「頼むからもう電話しないでくれ」と懇願されても、業者が架空請求であることを認めるまで、リダイヤルをやめません。
 最初はおとなしそうな性格に思えたイマイ記者の言い回しが、最後は執念の追及者の口ぶりに聞こえてきましたよ。

 でも、これはイマイ記者だからできること。相手は脅しにかけてはプロですから、この本のマネをして一般人が業者に電話してはいけません。
 業者の脅しは強烈ですよ。
   もし入金がなければ指の一本や二本はぶっ飛びますから
   自宅のほうに若い衆回しましょうか、何人か?
   靴はいたまんまでね、ガラス叩き割って。
   これは脅しでもなんでもないです。
 これだけ言われたら、たとえ数10万円の金額でも、面倒なことになる前に振り込んで許してもらいたくなってしまいます。

 イマイ記者のリダイヤル攻撃に、ある業者は架空請求であることを認め、別の業者は「やめられたほうがいいと思うんですよ」という忠告に、「イマイさん、ありがとな」と電話を切ったあと、翌日から電話がつながらなくなりました。

 架空請求業者の恐怖の実態を垣間見させてくれ、業者を追い詰めるイマイ記者の姿に胸がスッとする一書です。
4.0 イエローJは映像つきでないとインパクト薄の為星4つ
テレビでこの本の第一章に載っている海外ロトくじの電話オペレーターとイマイさんのやり取りを見た時は、もう怒りで頭がクラクラして、真っ白になりそうだった、というか、なった。遅ればせながら本になってたのを知ったのはつい最近です。テレビ放送から随分日にちがたちますが、イマイさんのリダイヤル攻撃は頭から離れません。字で読むとその時の怒りがまたぶり返してきます。テレビ報道と新聞に代表される活字報道のインパクトを考えると、この本の行間からどれだけそれが伝わるか心配だが、是非テレビ放送版を見ていない人はどうにかしてみて欲しい。また、「それはあなたの仕事ではなく、警察の仕事でしょう」とか「おまえは正義の味方か」と揶揄される部分は考えさせられる。ジャーナリトの職業倫理っていったい何のか。ただ、どんな業界でも信用出来るのは愚直に真実を追求する人なんだと改めて思う。
4.0 イマイさんあらわる
人気の報道番組を活字に起こしたものです。
イマイさんと多くの業者との死闘が繰り広げられています。
架空請求の業者に「イマイです」といって電話をかけます。
そして、相手から電話を切られてもリダイヤル。
何が起きてもリダイヤル。

脅されてもなだめすかされても、仲間に誘われても
常に冷静に論理的に話を組み立てて相手の矛盾を
徹底的に追求しています。

そして、最後には相手方が根をあげることもしばしば。
「真実の追究」という理念の下にひたすら
「リダイヤル」を押しまくり相手の矛盾を追及する姿勢に
日本全国の方が固唾を飲んで見守っています。

4.0 業者にとってイヤなこと
あたりまえのことだが、悪徳業者にとってもめんどうな客というのはイヤなのだ。
イマイさんのような愚直な返答のみという客が一番めんどうだ。がなりたってくる客や、卑屈すぎる客とかも面倒であるが、感情的な面をさらけ出しているという点でやりやすい。
オレはなにか感情のない宇宙人と話しているんじゃないかと思うような相手が一番不気味だし、やりづらい。
この相手を逃げさせず(こちらが報道機関だとわかったらすぐに逃げるだろうし)、相手の情報を聞き出す方法ってのはすごいなと思う。スタッフでねりになったすえ、幾多の業者に電話トライした結果のことだろう。
かんたんにマネするのはむずかしいだろうが、もし詐欺業者からの電話を鬱陶しいと悩んでいる方には、参考になる本だ。大学で一人暮らしをはじめたとか、社会人一年生とかは詐欺業者のいいカモだからね。で、そういう業者からの電話をまともに受け答えしてしまうマジメな人ってのが、一番引っかかりやすいし。怒鳴って電話を切るのが苦手という人は、イマイさんの電話作法を見て、なるほどって思えってほしい。業者というのは効率的に金を稼ぎたいのだ。直接家に行くなど非効率的すぎる。交渉はこちらから打ちきらずに相手に打ちきらせるべき。もう何時間でも相手にしますよ、という態度が効率性を重んじる業者のもっとも嫌う態度だ。
そういった、電話の受け答え術としても勉強になる本。不安な一人暮らしをはじめた方にもぜひ。

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