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「寿司屋のかみさん うちあけ話」この1冊のエッセイが,寿司屋の女将と現職の総理大臣との出会いとなった。 この本は,故・橋本龍太郎元首相ととある寿司屋さんとの交流を思い出話としてまとめたものである。 政治の表舞台では,「怒る,すねる,威張る」と言われた橋本氏であるが,馴染みの寿司屋のカウンターに座って顔をほころばせながら美味そうに鮨やつまみのあれこれを楽しんで御満悦の様子が目に浮かぶようである。 政治に関する話題はほとど出てこないので肩がこらずに気軽に読むことができ,活気のある寿司屋の様子がありありと思い浮かぶところがいい。著者の表現力は見事である。 特に,橋本氏が最後に来店した際の別れ際の様子はしみじみとして何だか泣けてしまい,橋本龍太郎という個性あふれるダンディな政治家のくつろいだプライベート・タイムを垣間見るにつけ,氏の急逝が本当に惜しまれてならない。
久々の「寿司屋のかみさん」の文庫本です。 故・橋本龍太郎・元内閣総理大臣が著者の本を読んで、現職の時にその寿司屋を訪れたのは、他の著書で紹介されていましたが、それらとそれ以後をまとめています。 いつもに比べて、「おいしそう」と思える記述は少ないのですが、それでもお亡くなりになる前の元首相との交流には微笑まされます。いつもながらの毒のない素直な語り口で楽しませてもらいました。 個人的には私の国家試験免状には、「厚生大臣・橋本龍太郎」と書かれているので、より親近感を持って読ませてもらいました。