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商品の情報
東京酒場漂流記 (ちくま文庫)の商品レビュー 一見で入った飲屋が自分にピッタリ合った店だったときのうれしさ
これ名著だ。初版から四半世紀を経て、ますます趣きが深まっている。CBS・ソニー出版(!)の初版が1983年、このちくま文庫が1995年、そして俺が読んでる時点が2008年。このほぼ十二支が巡るタイムラグが、まるで酒を熟成させるが如く本書の価値を高めている。文庫で加筆修正しなかったのは賢明で、本書は「上書き」しちゃいけない類のドキュメントだ。その分、「文庫版あとがき」での店の現況報告は参考になる。店って生きてるんだよね。人が(店主が、従業員が、客が)介在している生命体であって。今や東京三大煮込みの店として堂々の地位を築いている山利喜が、この本では、なぎらさんと栗山さんがみの屋と伊せ喜の当てが外れてフリで入って良かったお店として紹介されている、なんてことが貴重であって。もんじゃ焼きが1983年時点ではまだまだブレイクしてなかったなんてことも、加筆修正してないから実感できる部分だ。一方でこの本はデータじゃなくって読み物である。「この本に出て来る店に、ガイドブックを見たような気持で行ってもらいたくない、という思いが多分にある」ってあるように。しかもその理由は、一見さんで店が荒れるってのもあるだろうけど、「この本に書かれた店は、ぼくの感性で選んだわけで、他の人が行っても、必ずしも満足して貰えるかどうか、わからないからである」って筆者の言葉が本音であり、本質だと思うのだ。店との相性ってあるからさ。ガイドブック絶賛の店だってハズレもあるし、フリで入ったどうってこともない店が大アタリのこともある。同じ店だって通うたびに塩加減が違ってたり、新しいバイト君が入って雰囲気が変わってたりするしね。だからこそ面白い。本著に何度も登場する、「一見の客として足を踏み入れた飲屋が、自分の波長とピッタリ合った店だったときのうれしさといったら、それこそ飲兵衛冥利に尽きるというものである」って言葉通りなのだ。 下町酒場のフィールドワークっていうか、酒が飲みたくなる楽しい一冊です。
この本が書かれていた頃。 酒場伝道師?
普通はこれだけ飲んだら、これだけ書けないもの。そこが彼の凄さ。酒場を書いているようで、実は人間を書いているから、この本は面白い。カウンターの中にいる人間への洞察。外でつぶれかけている人間の観察。そのうえ酒をこのうえなく愛する気持ち。しみじみ伝わってくる名著。 読んでいると呑みに行きたくなる
なぎらさんが生活していた東京東側の下町界隈でいきつけた 移ろいやすい東京で
なぎら健壱による居酒屋エッセイ。言ってしまえばそれだけだし、既になくなっている店も載っていたりするのですが、たまに繰り返し読みたくなります。それは文章のテンポがよくて、程よく「酔って」いるから。(決して自分にではなく!)。ああ飲みたくなってきた! 本の最新売り上げランキング - トップ10
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