今読んでも新しい!
サブタイトルにある「昭和虚人伝」という単行本(1989年初版)が文庫化されたもの。リクルートの江副氏、代ゼミの高宮氏、フジテレビの鹿内氏、地上げの帝王の早坂氏、そして細木和子氏らが、80年代に至るまでどう表舞台にのしあがってきたか、取り上げられているが、
初版から15年以上経った今でも、その流れは着実に続いていることが感じ取れる1冊。
ライブドアv.s.フジテレビのバトルの記憶も新しい中で、
鹿内氏の成り上がりゆく様、そして江副氏ら東大出身の”実業家”の流れにある堀江氏の様が、実にリアルに浮かび上がってくる感がある。
また
細木氏についても、画面を通じてさえ感じるその”凄み”の源が、その半生からリアルに感じられる。。。
そして、
教育の危機が叫ばれる中、そのきっかけは予備校の全国展開に合ったのではないかという思いは、高宮氏の章から感じられ、
目下の不動産ファンド全盛は、元祖・地上げの帝王早坂氏の動きから既に予測できたのではないか、という思いさえも感じさせる。
全編通じて読み通すことで、
バブル崩壊から10年以上を経て、時代の流れは脈々としていることが改めて感じられる・・・。
そして
”金本(きんぽん)主義”は変わらないどころか益々その勢いを増し、時代の中心にどっかり腰を据えている感を新たにする。
正に今、読み直すにピッタリの一冊といえるのではないだろうか。
あのとき、あのころ
本当に簡単に言うとバブルの頃金稼ぎに邁進していた人たちの内実を
書いた本なんですが、内容の量質ともに多く読むとあのバブルの時代
の裏側を佐野 眞一さんと一緒に垣間見た感じに浸らせます。取り上げられたのは有名なある6人ですがいろんな関係者の名もよく
出てきます。6人は実力・能力があるからなのか考え方が変わってる
人だからなのか知らないけど、とにかく金優先で、やり方が商業主義
まみれなやり方で金儲けのためにはほとんど手段を選ばない。「まー」
と驚くぐらいです。
でもあの時代は彼らだけでなくみんながこういうような感じで考えて
たんでしょう。そうでなかったらあんなに暴走しなかったはず。
「金だけが全てじゃないよ」みたいにもう少し冷静さがあれば一線を超
えてしまわずに済んだのでは?っていう思いが出てきます。
「あのバブルってなんだったの?」って思いがある人は読んでみること
をお勧めします。自分なりに何か見えてくるものや何か感じるものが
あるかもしれません。