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「ダメな教師」の見分け方     ちくま新書 (547)

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「ダメな教師」の見分け方 ちくま新書 (547)の商品レビュー

4.0 日本の教育システムの構造問題
日本の教育システムの構造問題

他の方も書かれてますがタイトルが適切ではありません。
駄目な教師の見分け方というよりも「教育システムの構造的欠陥」
の方が近いです。またこの問題は教師だけでなく公務員全般に
言えるかもしれません。

本の内容としては、学校の先生側の構造的な問題と日教組のイデオロギー問題等。
後、いくつかいじめ対策などの細かい問題が語られています。

著者の主張は[校長にもっと権限を持たせよう][日教組はイデオロギーを教育現場に持ち込むな][生徒からも先生を評価させるべき]等です。
方向性としては正しいと思うし、納得させられる文章なのですが、細部の詰めが甘くこの本に
書かれた主張のまま実行すると問題が起こると思います。
(手段はともかく目的と主張は賛成です)

日教組のイデオロギーの部分に関しては、国も日教組に負けないぐらい教育現場に
持ち込んでいるのに日教組側だけを非難するのはフェアじゃないと思いました。
この人の主張なら「国に従え」ではなく「生徒と生徒の親に投票などで決めてもらったらどうか」とかの方がしっくりくる気がします
3.0 反日教組の偏った考え方だが…
 日教組の存在は、功罪両面あると思う。その「罪」の部分だけを取り出しと本書の内容になる。
 本書の教師批判はずいぶん「偏り」「決め付け」が感じられるが、うそはないだろう。教育に対する国民、県民、市民…の関心は非常に高いので、更なる教師の資質向上を願う。
 そんな本書であるが、女性教員に対する不当評価、地位の低さについての記述はうなづけるものであり、今後改善されていかなければならないだろう。
5.0 タイトルは「見分け方」ですが、内容は「学校はこうなるべし」
厳しいけれど学校の制度および教師についての論評は多くの点で共感できるところがあります。確かに、現職の先生に近い人と思われる人が指摘しているように著者の勤めた学校は平均以上のレベルの高校だったでしょうし時代も少し旧いかも知れませんので、そんなことを言われても現実はそんなことでは対処できないとの意見もあるでしょう。でも先生と呼ばれる職業の人・・教師、研究者、政治家、医師、弁護士、会計士、評論家、作家などは世間がちやほやするところがあるし、自負も強いし、インテリが多い、そんなことから自分の姿が見えなくなって、自己客観視力が弱まっていると思います。この本に書いてあることは若干の欠点はあるでしょうが大変参考になりました。裁判員制度、医療のセカンドオピニオン、情報開示などすべてこれらのことが背景にあると思います。人事考課も上から下から横からの360度評価(もちろんユーザーからの評価も入いる)は間違っていないと思います。教師に対する生徒や保護者,PTAなどからの評価もある程度必要だと思います。学校におけるチェックアンドバランス、自浄作用、コンプライアンスが不十分な現在、評価の目は多いほうが効き目がありますから。
1.0 教師の評価が進学実績で決まるというのか?
公立中学校で教壇に立つものから一言。
著者は有名進学校や予備校で校長を務め,顧客(生徒,保護者)のニーズに応えるべきだというが,進学だけが顧客のニーズだといわんばかりである。当然,学力の保障は学校の大きな役割に違いないが,学力を支えるものは「よりよく生きようとする姿勢」であり,その姿勢を大切にはぐくんでいくことが義務教育に課せられた大きな使命のはずである。
教師の評価システムは必要であるにしても,何を持って評価するかという点において,本書はあまりに学力に偏りすぎている。公立中学校で進学実績をもって教師を評価するようなことになったら,クラス編成の時点で,どの担任教師も生徒指導上の問題を抱える生徒を敬遠するだろう。少なくとも私の周りでは,どの担任教師も問題のある生徒と立ち向かい,問題のある生徒を含めた自分のクラスをより社会的な集団にしようと奮闘しているのである。
学力は確かに客観性はあるが,学力を身につけることだけが学校の使命なのか,真の顧客満足とは何なのか,といった点で大いに疑問の残る内容であった。
1.0 厚いがあまり勉強にはならない
分厚く非常に力のこもった印象があったので期待していましたが、内容はいままでの一部の教育論者の話を焼きなおした程度だと思いました。現場を経験してきた方の著書ですが、理論と実践とのすり合わせの難しさを真正面から論じた、というものではなく、著者のなかにもともとあった考を広めるために、さまざまな事例を無理に持ってきたという印象は免れ得ません。即物的で短絡的な物言いで哲学的裏づけに乏しく感じました。日本の教科書をめぐる言い方も、今までの言説の一部だけを持ってきたという印象です。ただし、著者の言うように、教師側の「自己批判」という意味では、一定の価値はあるだろうと思います。

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