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つっこみ力 (ちくま新書 645)

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つっこみ力 (ちくま新書 645)の商品レビュー

5.0 おもしろい
正体不明の作者。自称イタリア人。社会学を勉強しているようである。世の中の常識について疑いの目を向けています。社会学というものの本質、統計やデータについての見方というものを中心に書いています。書きぶりは、落語調で、楽しく学問できます。特に自殺と不況についてのデータの解析は面白かったです。常識にとらわれずに、いかに物事の本質を捉えていくかについて参考になる本だと思います。また、おもしろおかしく、読み進められるのが良いと思います。著者の言うように、わかりやすいこと、おもしろいことが重要な要素であるとういうことを地で行っています。また、題名や著者名もインパクトがあって良いと思います。
5.0 良い本なのでしょう
えーと、この本によるとデータなんてものは見方によってどうにでも変わる、と
あります。全くその通りです。
それでもこのアマゾンのレビューのデータから分析するに、

1.☆一つから☆五つまで満遍なく評価が分かれている
2.☆四つが一番多い
3.☆5つの数が☆1つよりあきらかに多い
4.正規分布調に見ると☆が多い方にピークが寄っている
5.レビューが40もある
6.クルーグマンがノーベル賞を貰うのを言い当てた(これは関係ないか)

等あります。
まず良い本というものはたいてい、読者の意見は「良いこと言った。もっと書け」か
「馬鹿野郎。執筆業やめちまえ」と両極端な意見が集まりやすいという傾向があるよう
なので、まずそれに該当しています。(いきなり暗黙則)
次に、☆五つが一番多いというのも工作員が紛れ込んでいるようでわざとらしい。
☆四つから☆三つに一番評価が集中しているのは、何となく良い本に思えたけど、
なんかちょっと胡散臭いやら怪しいやら、冗談混ざっているので☆五つはちょっと……
というような、ごく市井の人々が抱くような評価が反映されていると思われるので○。
それぞれ両極端な評価である☆五つの数か☆一つより多い。
また、グラフを見ると☆が多い方にピークがあるので、たぶん良い本なんでしょう。
加えて、アマゾンでベストセラーになるような本はレビューが多い。40もあれば
ベストセラーとしてちよっと弱いけれども、充分認定範囲内でしょう、ということで
売れているであろうということと、前に述べた理由から私は☆四つを付けます。
プラス、予言あたったで賞でプラス☆一つ。

かくなる理由より☆五つと相成りました。

4.0 ちょいとご隠居さん、めっけもんですぜぃ
出たね
平成のイザヤ・ベン=ダサンが

パオロ・マッツァリーノなる人物は、しっかりと巨大な石灯籠の隣にいる肖像写真も載っているが、その実像は甚だ疑わしい。


おとっつぁんが九州男児
おっかさんがナポリの花売り娘
弟はフィレンツェの家具職人
本人は千葉県民

あるかってぇの!!!

おまけにこの本は家政法経学院における講演録をもとにしているという(ハイ、声に出して読んだ人、後悔しましね)。

で、何に関する本かというと「メディア・リテラシー」についてなのだという<マジか
いや、著者によると、そんなまだるっこしい「オーベイ」なものいいをしなくとも「メディア・リテラシー」すなわち情報の是非の確認力という概念の的確な日本語訳が「つっこみ力」だというのですね。


著者ご本人が「戯作者」を自認するだけあって、内容は極めてわかりやすく、とにかくめっちゃ笑える。
笑い上戸系のヒトは通勤電車の中で読まないほうがいい。実際、私は読み出してすぐに「ヤバい」と思って帰宅まであきらめた。でないと絶対車中で転げ回ることは明らかだったからである。

そして、つっこみ力の具体例がおそろしいまでにくだけた雄弁さで語られていくのだが、とにかく読むのが一番であります。笑える。そしてちょっと賢くなった気もしちゃう。

新書判にしては儲けもんだっせ、お客さん!
 
1.0 硬いテーマ
「つっこみ力」とは何か、に半分をかけて説明。やや冗長な説明。
「わかりやすい表現が一番」には同意見。
後半は「職業」「社会科学」「自殺率VS失業率」など硬いテーマが続くが
笑いに欠ける内容。タイトルの「つっこみ力」は失速気味。
2.0 増長が鼻につく
本書をこれから買って読もうと思っている人にアドバイス。第一部の「つっこみ力とは何か」は、飛ばしなさい。つまんないから。

本書は構成からして迷走している。まず第一部では、本書のメインテーマといえる「つっこみ力」についての解説が行われる。これが約100ページ。で、残りはどうなるのかといえば、『反社会学講座』等でおなじみ、著者いうところの「統計漫談」が行われる。

つまり、「つっこみ力」というテーマで本を書こうとはしたけれど、それだけでは1冊分に足らず、統計漫談を付け足したのだと思われる。本書の内容が薄味なのは、このような事情のせいかもしれない。

さて、本書のメインテーマ「つっこみ力」について。その主張の骨子とは、「面白くない意見など誰も聞いてくれない」というもの。あんたがそれを言うのか。

確かに、著者の『反社会学講座』は面白い。でもあれは、社会学的手法を用いて従来の社会学的見地を覆す手法が面白いのであって、著者の文章が面白いわけではない。むしろあからさまにウケを狙っているその文章は、寒い部類に入る。

表現者にとって一番大切なのは、「伝えたい人に伝えること」である。私はアカデミズムの人間ではないので何ともいえないけど、学者にとって大事なことは、第一に「同業者に認められること」ではないだろうか。一般人に受ける文章が書けたとしても、それで教授になれるわけではないのだから。学者仲間が「興味深い」と思ってくれるものを書くことが最重要なわけで、本書を読んだ学者は著者の主張を鼻で笑ったことだろう。彼らの書いた本はつまらないから売れないのではなく、ターゲット層が狭いから数が出ない、というだけのこと。

また、啓蒙書をライフワークとしている学者であれば、「面白さ」の重要性など身にしみてわかっているはず。そのような学者にとっては「何を今更」という内容に過ぎない。

この本でわかったことは、著者には数字を用いないでロジックを構築するだけの説得力がないということ。逆に言えば統計漫談のロジックにも、破綻しているものがある可能性が高いということで、やはり数字の説得力には注意する必要があるな、と思った。

後半の統計漫談はそれなりに面白かった(星3〜4相当)が、分量は半分だけなので、星2つ。

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