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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)の商品レビュー

5.0 自分には敷居が高い
この本には終始、「高く険しい道」と「けものみち」という言葉が使われる。
Web2.0による転換期を生き抜く上で、2つの道を提示してくれているらしい。
この2つの道を提示してくれたことは、自分にとっては目から鱗だった。
スペシャリストとして突き抜けなくても、生きる道はあると感じさせてくれた。

でも、それ以上に不安にもさせられた。

梅田望夫氏だからこそ「けものみち」を行けたのではないか?と。
「高く険しい道」も「けものみち」も、自分にはムリなのではないか?と。

この辺りの感覚は、いくら体験談を提示されてもどうにもならない。
その道へ進むことの決定的な説得力にはならない。
結局やってみなくちゃ分からなくて、この本は第一歩の後押しにはなってくれないのだ。

要するに自分には、望夫氏の言葉は敷居が高いのだと思う。
真に受けず、これから先、生きていく上で大切な心構えとして、捉えるのが妥当かなと思う。
5.0 情報化社会で生き抜く方法論
いま世界は情報化社会の真っ只中にいる.本書は,その情報化社会で生き抜くために必要な知識や心構えを,シリコンバレーで鍛え抜かれた著者の視点で整理し,例を挙げ分かりやすく提示している.全体的に,論旨が明快で,記述が論理的なので,著者の思想がダイレクトに伝わってくる.

先ず情報化社会の巨人グーグルが行っている世界中の情報収集と整理による新しい知の構築やWikipediaなどに代表されるネット社会における新しいリーダーシップ像について解説を行っている.その後,羽生善治棋士の提示している概念として,「学習の高速道路と大渋滞」について解説している.情報化社会のお陰で,誰でもネット社会の知的生産技術を利用して,ある程度のレベル(「その道のプロ」寸前)までは,到達することができるようになった.しかし,それ以降,その専門の道を突き詰めて,高くて険しい道を突き進むのか,総合力を活かして,柔軟にけもの道を自ら切り開いていくのか,という二者択一となる.そこでは著者が提唱しているネット社会におけるロールモデル思考法が,自らの進む道を決定する上で役に立つと思う.どのような道に進むにしろ,これからはネット社会における読み書きそろばんに対応するウェブ・リテラシーを習得しなければ,厳しい世の中を生き抜くことはできないだろう.その時に,重要となる考え方は,著者が言う「オプティミズムの姿勢で物事に対峙しなければ創造は生まれない」ということではなかろうか.

本書は,将来の進む道を模索している高校生,就職を控えた学生,更には大組織に所属している社会人に,ぜひ読んでいただきたい.
5.0 「ネットの向こう側」の、さらに先の話
ネットを楽しんでいる(または便利に使っている)
だけでは、その先で必ず行き詰まる。

ネットが消費と娯楽の対象になっているのか、
反対に人間が対象とされているのか、わからないが

そこから脱却するための行動学を
早めに自分のモノにしておいて、損はない

グーグルという会社をどう解釈しているかの説明が上手い

無限の情報と、有限の個を繋ぐ
「世界の結び目」を自動生成する会社

この結び目をどう捉えるか、新たな結び目をどう創造するのかによって
チャンスは広がる


幕末から明治維新へ 激動の移り変わりを例に出し
「最初の半分」(いままでに身に付けた常識)と、
「あとの半分」での常識はきっと異なるハズだと

この節目の時代を生きられることの喜びと希少性

将棋の羽生善治氏の概念「学習の高速道路」「その先の大渋滞」
を再構築し、大渋滞の先でサバイヴするには
専門性を極めた「高く険しい道」、
高速道路を降りて、複数の志向性をミックスした「けものみち」を
ゆく楽しさを説く

石黒邦宏というハッカーの言葉
「プロジェクトが成功するかどうかは、
人生をうずめている奴が一人いるかどうか」

ウェブ2.0や群衆の叡智、周辺には大きなカネの匂いがしないのではないか
(苫米地英人氏は、現存の通貨を介入させてはならないと言っていた)

だからこそ、悪があえて介入するインセンティブが低く、
それによって、善性が際立つ

「知と情報のゲーム空間」、その場所でアナタは何をするのか?

「強いられた勤勉」をしている者は、
「内からの促しに従う勤勉」をする者に淘汰されてゆく

駆逐されないための、ネット・アスリートたる資質があるか?
「自分にしか生み出せない価値」を持っているか?


梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』を題材にし
本を読むという知的な行為も、アウトプットがないならば
知的消費に過ぎず、知的生産ではない。と突き放す

「生きるために水を飲むような読書」をし、
「個人が調べ、読み、考え、発見し、何か新しい情報を創出し、
それを人にわかるカタチで書き、誰かに提出するまでの一連の行為」を行ってこそ

なかでも、創出したものを人にわかるように解説するのが重要だと感じた。

このことを、梅田さんは
「相手に合わせて、わかりやすい形に構造化して
コミュニケーションする能力」と言っている。

自らの情報価値の希少性(独占性)を下げ、
情報そのものをネットに預け、その利子(レスや反響)を得る

「けなす対象は自分にとっての雑音にすぎない。
それに関わり批判したり、粗探ししている時間はもったいない」
5.0 勇気付けられた
『ウェブ進化論』を読んでいることを前提に話が進むので、とりあえずそっちを先に読むべし。

自分はいままで、ネットというものをどこか胡散臭い目で見ていた。
ネット上で表現するという行為を、特に根拠もなく下に見ていた。
けれど、そこに言い知れない魅力も感じていたし、自分を表現している人たちに対する嫉妬もあって、なんとも言えないもやもやしたものが自分の中にあった。

この本を読んで、私がいかに旧来の、古い価値観に囚われていたのかを知った。
私はきっと、著者の言う優等生タイプの人間なのだろう。体制の中でそれなりにうまくやってきていたから、
多少の違和感を感じながらも、新しく勃興したネットの世界を、胡散臭いという色眼鏡で見てしまっていたんだろう。
その偏見は本書で完全に、とまではいかなくとも、かなり捨て去ることができたと思う。
もう一つの世界ができようとしている、という主張には説得力があるし、とても魅力的だ。

既にがっちりと固まって揺れ動くことがないように思えた既存の巨大な体制。
それが今変わろうとしている…。

行動しようと思った。今世界では変革が起きているのはたしかだ。
この激動の時代に生れ落ちたことを幸運に思う。本書を読むことができてよかった。
5.0 大組織で生きることだけが正解ではない!:生き方の指針を示してくれる良書
ネット時代が到来する前では、「大組織を離れる」=「路頭に迷う」「人生のレール」をはずれるみたいな極端なイメージを多くの人々が抱いていた。

しかしながら、ネット時代においては、「自分の好き」なことを追求できる、「知に関する学習の高速道路」がダーンとネット上に存在する。その高速道路を「自分の好き」という気持ちで進めば、大きな組織を離れたとしても、十分生きていける。

このように、「大組織に適応しにくい人たち」、特に最近の若者たち・若手社員に、同書をかじりつくように読んでほしいと願う。

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