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整体や気への興味から手に取っただけの本だったのだが、実際にじっくり読んでみると、 身体、特に脊椎と個々の身体部分とのつながり、そしてそれが心にいかに影響を与えて いるのか、ということが理論と実際的な感覚で体得できたような気がしておもしろかった。 ただこの本の際立ったおもしろさ、じっと耳を澄まして聞いてみるべき点というのは、 要所に書き記された筆者の気的身体論による独自の分析や直感的認識である。 具体的にいくつか引用してみたい。 体の変化が大きい状態ほど気の通りは良い・・・死に瀕したり、 大きな精神的ショックを受けたりしたあとで、逆に本当に元気に 生きるようになったり、生命の輝きを見るということは、よくある ことだ。 摂食障害になる人はほとんどオンナである。オトコと比べれば意識が 自らの身体に向いているので、身体的に解決しようとする傾向が強い。 家族として要件がどこか欠落しているほうが素直であり、めんどうを 見られるべき「弱い」存在や、どうしようもないような人が共鳴の中心 となる。家族をバランスする(家族たらしめるものは)何らかの欠落や 「弱者」であり、強い保護者ではない。 インパクトのあるものは、ハッキリ目に見えるから大きな影響があるように 見えるだけで、実は影響力は少ないのかもしれない。たとえばだれかの言った 何気ない一言が次々に反応を起こし、あっと言う間に世界に影響を与えるかも しれない。 まだほかにもハッとさせられる記述があるのだが、長い引用が必要になるので、 最後に一箇所だけ引用する。普段は全く意識していないが、だれにも実は思い当たる ことではなかろうか・・・・。 気的に‘救い’を与えるような人は、現実には役に立つようには見えない。 頼りなかったり、無欲で存在感が薄く、いても目立たないが、いないと かえって存在を感じるような人である。そういう人が知らないうちに人を 元気にしたり、インスピレーションを与えたりしているのだ。 そういう人を大事にしていると、知らないうちに生きる元気が出てくる。
「共鳴」をキーワードに、気や人とのつながりを論じられている。 ただ、まとまりなくバラバラな印象を受ける。