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環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)

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環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)の商品レビュー

4.0 問題提起として非常に重要
 環境問題と一口に言ってもウソっぽい話から深刻な話までいろいろあるはずだと思っていた。BBCの番組「地球温暖化詐欺」ではないけれど、そういう疑問はあっていいはずだ。世の中で言いはやされている環境問題には沢山のものがあって、その中には利権がらみのウソが混じっているに違いない。
 そういう疑問に切り込んだのが本書である。平易な文章でわかりやすく問題を提起しているので一読の価値はある。

 筆者は誤解を怖れずに、温暖化とダイオキシンの汚染、生物の生態系について言及しているが、進んで環境破壊を提唱しているのではなく、環境を保護するための費用対効果や、役所がらみの環境保護に対する矛盾、人為的な影響の限界などを述べているだけだ。

 温暖化については結論として、温室効果ガスへの疑問、ダイオキシンについては半致死量から見た無茶な規制、外来種という動植物の一部を駆除しようとすることへの疑問を述べている。
 環境保全は大事だが、ほどほどにしていればいいと思う。ムダは良くないが、しょうがないものはしょうがないということなんだろうね。
2.0 温暖化に関しては読む価値なし
 冒頭で渡辺正氏の著書に触れた時点でまさかと思ったが、かなりやらかしている
本だと言えますね。渡辺氏は「温暖化でマラリアが増えるという人がいるが現にマラ
リア発生地域にも人間は住んでいるから問題ない」と自信満々に言える学者様です。
マラリア発生地域に住む人は特殊な赤血球を持つことで耐性を得ているに過ぎない
のに生物学者の著者はそれでも同氏を絶賛しているご様子。

 ちょっと脱線しましたが、本書で最初に論じられるのは

「気温が上がっている地域もあるがあまり変わらない地域や下がっている地域もある。
これはグローバルウォーミングではなくローカルウォーミングではないか?」

というお話。冷静に考えればこの考えの方がローカルな話だとおわかりいただける
はずです。地球温暖化は平均気温で議論されるものなので、全体として気温が上昇
している中であまり変わらなかったり下がっている地域があっても何らおかしいこ
とはありません。

 この時点で本を置いてしまったので後の議論は知りませんしもしかしたら私の感想
が早とちりである可能性もありますが、少なくともこんな議論から始まる本なら今と
なってはあまり読む価値もないでしょう。
3.0 問題の指摘はするどいが建設性に欠けている
環境問題に関する議論にはウソがおおいという. 同様の趣旨の本として 武田 邦彦 の 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」 (1, 2) がある. 本書では地球温暖化問題,ダイオキシン問題,外来種問題,自然保護の 4 点がとりあげられていて,そのうち最初の 2 つは前記書とかさなっている. ウソをあばいて読者がだまされないようにするのはたしかに重要なことだが,本書では現在主流の論点がくずされたあと,かわりにどうしたらよいのかがほとんどわからない. 最初の 2 つの問題に関しては前記書のほうがもうすこし建設的な議論をしているようにおもう.
3.0 今じゃ、インパクトやや弱いかも、、、
 先に武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(洋泉社)を読んでいたので、ややインパクトには欠けるが、新書版である点がありがたかった。

 「ちくまプリマー新書」の中高生向けという性格ゆえか、文体がなんだか変に馴れ馴れしい口語口調なのが、ちょっと気持ち悪かった。例えば「そこまでお人好しの人は普通の日本語ではバカっていうんだよね。」という調子である。「地球温暖化」と「ダイオキシン」に関しては武田氏の本で読んだ内容と殆ど同じであったが、「外来種問題」と「昆虫採集禁止」については本書で初めて読んだ。でも、あまり大した問題ではなく、いつもの利権がらみのお役所行政の一例かな、って感じ。
 
 昆虫採集を擁護するなら、趣味としての狩猟はどうなんだろう?一言言及して欲しかった。
4.0 環境原理主義者には悪評高い本ですが…
『環境危機をあおってはいけない』ロンボルグ、文藝春秋刊などのアンチ温暖化論者の本を元に、地球の気候変動の大部分の原因は黒点活動など太陽にあることを改めて強調し、単純な二酸化炭素悪者論というのはいかがなものでしょうか、と疑問を投げかけている本。

 正直、気候変動について熱く語る方々の論拠というのはあまりアテにならないんじゃないかといいますか、個人的には大都市のヒートアイランド対策だけで十分じゃないかと思っていますが、「CO2うんぬんというのにはついていけないけど、省エネやゴミ削減につながるんもので安くあがるんだったらドンドンやれば?」ぐらいな感じでしょうか。この本にもいろいろ環境問題の原理主義者みたいな方々からは憎悪に満ちた批判が浴びせかられていますが、p.51の《どう考えても地球温暖化なんて大した問題じゃない。大変だ大変だと騒いでお金が儲かる人ならばともかく、そうでない僕は、他人の金儲けを助けるために、快適な生活を犠牲にしたりよけいに税金をとられるのは勘弁してもらいたいと思う。そこまでお人好しの人は普通の日本語ではバカって言うんだよね》という指摘は重要だと思っています。

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