「風が吹くと桶屋が儲かる」ような結論を如何に正しく導くか。思考回路の強化に良い本
この本はただの「天文学」の本ではありません。「前提が一つ変わると結果が如何に変わるのか」を、物理学・化学・生物学と多岐に渡る科学の知識を総動員して、出来る限り定量的に推測しています。その結果が、あまりにも予想外なので、「理系の知的好奇心」が大いにくすぐられ、刺激になります。つまり、思考回路(発想力/論理的推理力)を磨くのに良い本だと思いました。特に理系の方、「科学に裏打ちされた、非常識なモノ」を探索研究されておられる方が自らの発想力を磨くのに良い本だと思います。新しい発想を生むためには、前提条件を変えてみる(or 省いてみる)とどうなるかを考えてみる、という方法(※)があります。その場合、如何に論理的に定量的に結果を推測できるかが鍵になります。そんな場面で問われる思考力とは一体どんなモノでしょうか? その具体的な例がこの本(もしも月がなかったら)にあります。
この本のような、「理系の思考回路を磨く本」に興味を持たれる方は、次の本にも興味を持たれるかもしれません。ご参考までに列挙してみます:「数字オンチの諸君!」(ジョン・アレン・パウロス)、「アインシュタインの夢」(アラン・ライトマン)、「ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学」(本川 達雄)
(※)「頭脳(あたま)を鍛える練習帳―もっと“柔軟な頭”をつくる!」(ロジャー・V・イーク)の「『もしも~だったら』を考えよう」の章を参照にしました。この本もお薦めです。「頭にガツンと一撃」されますょ。(^-^)